移住者の声
井上さん夫妻

カモメテラスでインタビュー

職業:飲食店経営 移住年:2008年 前住所:神戸市 現住所:南あわじ市

淡路島の空に鯉のぼりが舞い始めた頃、カフェ「カモメテラス」をめざして出かけました。そこは淡路島の南部、南あわじ市阿那賀の別荘地、晴海ヶ丘のカモメ公園の側に位置します。四季折々の淡路の山と海の風景が楽しめるこの土地に建つ「カモメテラス」。

そんな素敵なカフェのオーナー井上さんご夫妻からお聞ききしたお話を紹介しましょう。
井上昌宏さん(57才)と紀子さん(41才)のおふたりは共に関西のご出身で、心地よい関西弁のおだやかなカップルです。特に上品で洗練されたお話しぶりの紀子さん、その経歴を聞いて納得。数年前までアナウンサーとしてテレビの仕事や結婚式の司会など幅広く活動されてきたとのこと。でもそんな方が「なぜ淡路へ?」誰もが気になるところです。

また、昌宏さんは商業施設の開発コンサルタントとして神戸ハーバーランドなど数々の施設のデザインや内装プランなどに携わってきたとお聞きし、こちらもまた「なぜ淡路島に?」の質問をせずにはいられません。

もともとヨットが好きだったという昌宏さんの計画で南あわじ市阿那賀のホテルに泊まった時に、偶然にして出会ったのが現在カフェのある晴海ヶ丘の土地でした。何か新しいことがしたいと考えていた昌宏さんは、この場所に一目惚れ。海が見えるこの場所でゆっくりとした時間を楽しみたい、今までの仕事ではできなかったことをしたい・・・と、夢が広がったのでしょう。

タイミングがよかった、と振り返る井上さんご夫妻。一目惚れの日からわずか1年数か月でカフェ「カモメテラス」をオープンさせました。のんびり楽しみながらできる新しいこと、お客さんの顔が見える仕事・・・おふたりで練り上げたプランが形となって出来上がったのがこのカフェです。住居を兼ねた建物のデザインはもちろん、店内に並ぶおしゃれな家具や小物・・・どれを見てもセンスの良さが感じられ、昌宏さんのこれまでの仕事の集大成のようにも思えます。

バリ島などおふたりで出かけた海外の地で味わった食べ物を研究し腕を振るう昌宏さんとスタイル抜群、さわやかな笑顔で接客する紀子さん。そして美しい景色とホっとさせてくれる空間。淡路島内だけでなく島外のファンが多いのも当然です。週末にインターネットや観光雑誌を見たお客さんも多く訪れるのだとか・・・あらあら、おふたりさん、あんまりのんびりしていられないのでは?

共に時間に追われて働いていたという都会での生活。便利さなど都会の良さもあるけれど、ゆったりとした時間の流れやストレスのない生活を楽しめるのは田舎ならでは。お店は週に4日のみの営業、冬場は2カ月お休みして田舎暮らしを楽しむ時間はしっかり確保しています。

淡路島への移住を考えている方へのアドバイスとして「新しいことを始めるのは大変だけど、あまり細かいことを考えなくてもなんとかなる。」という昌宏さん。「初めの1年くらいは寂しさも感じたけれど、買い物はインターネットでもできるし神戸にも1時間で行けるので不自由はない。」と紀子さん。そんなご夫妻のかたわらには、やはりゆったりと気持ちよさそうにワンちゃんが寝そべっていました。

のんびりと気分リフレッシュしたい人は、まず「カモメテラス」からの景色とお料理を楽しんでみてください。                 

カフェ カモメテラス

兵庫県南あわじ市阿那賀1603-75

Webサイト:http://kamomecafe211.blog102.fc2.com/

取材日:2011年04月22日

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