移住者の声

~淡路島西洋野菜園を訪ねて~

お名前
柴山さん夫妻
出身地
神戸市
在住地
南あわじ市
移住年
2010年

元診療所を活用した倉庫

ウエルカムフラワーもハーブ

淡路島の各地で田植えが終わりに近づく頃、三原平野が広がる南あわじ市に柴山さん夫妻を訪ねました。
「淡路島西洋野菜園」の経営者、柴山厚志さん・美紀さんが今回の主人公です。

西洋野菜と聞いて思いつくのは、ルッコラやズッキーニ、そしてそれらを使ったイタリア料理ではないでしょうか?
ところが柴山さんにお話を聞いてびっくり。淡路ではまず見たり聞いたりすることのない野菜の数々・・・アーティチョークにコールラビ、ズッキーニだっていろんな珍しい種類を栽培しているのだと・・。そしてそれらの野菜は阪神間のレストランへ出荷されるのに加え、個人宅配でも販売されます。

順調な経営のご様子・・・この道何年の農家さん?と聞きたくなりますが、厚志さんが淡路島で農業を始めたのはわずか1年半前。元の仕事仲間だった友人の紹介で就農体験に来たのが始まりです。そこから研修を続け、淡路島で農家として独立したのが今年の1月だといいます。

それまでの厚志さんはといえば、神戸や大阪のレストランなどで食にかかわる仕事を10年。その後には写真の仕事に転向、事務所を開くまでになっていました。
ところが、様々な経験の中からいつしか「有機農業をやってみたい」という気持ちが湧いてきたと振り返ります。

有機農法の先進地、兵庫県丹波市の市島町でのワークキャンプでその気持ちが強くなり、淡路にやって来たのが2010年1月のこと。南あわじ市倭文(しとおり)での就農体験中に知り合った人のお世話でうまく事が運び、南あわじ市、市(いち)に空き家と畑を借りることができました。

このお宅、元は診療所のお医者さんだった方のお家で、農家さんの家とは雰囲気がずいぶん違います。診療所だった建物もなんだかレトロでおもむきがありますが、今はもっぱら農機具庫や作業部屋として使われています。

今年に入ってすぐ厚志さんの元へやってきた奥様の美紀さん。神戸育ちと聞いて農業への不安はなかったのかを聞いてみました。だまっていれば「街のおじょうさん」で通るかわいい美紀さんですが、実は実家が農家だったとかで厚志さんにとっても頼もしい存在。お母さんにアドバイスをもらうこともあるし、元診療所の倉庫の中には実家から届いた農具もきれいに並んでいます。

ただ、無農薬での農業について心配がなかった訳ではありません。周りの農家さんに理解してもらえるか、地元の農業普及センターからは有機農業に対する支援がもらえないことなど不安もあったことでしょう。けれども、このさわやかなカップルの挑戦を応援したいと思う人は少なくないのでしょう。周りの農家さんともよい関係を持っているようにお見かけしました。
畑ではおばぁちゃんとおしゃべりしたり、ご近所の方からお茶に誘われたり・・・と美紀さんがうれしそうに教えてくれる一方、「始めは失敗して当然、実験の繰り返し」とさらりと笑う厚志さん。

就農からの期間はわずかですが、すでに今年の2月からは収穫したご自慢の西洋野菜を出荷している柴山さんご夫妻。これまでの職歴やコネクションを活かし、今後さらなる広がりが期待できそうです。

体が動く限り頑張って自分たちの後に続く若い世代を増やしたいというおふたり。運がよく、また縁があっての淡路島への移住でしたが、やはりこの前向きな考え方やお人柄が成功に導いているような気がします。賢い&かっこいい農家さん、これからもがんばってくださいね。
淡路島西洋野菜園のHPはこちら                          
http://awajishima-seiyoyasaien.org/
取材:2011年06月15日

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