移住者の声

~岸下さん夫妻の淡路暮らし~

お名前
岸下常雄さん
出身地
神戸市
在住地
淡路市
移住年
2005年

絵画のようなパッチワーク

刺繍も可愛い

秋の風を感じながら淡路島の北部、淡路市東浦地区へ。これまでも紹介して来たこの地区は、島外のみならず島内からの移住者も多く住む、人気No.1の移住地のようです。
その理由が聞きたくて訪れたのは、淡路暮らしを始めて7年目の岸下常雄さん(69才)・喜久栄さん(68才)のお宅です。

香川県丸亀市生まれの常雄さんは、神戸で長年いろいろな方面で活躍されてきました。お仕事では神戸中央市場や商社での勤務を経験。大手企業の職員寮ではご夫婦で調理師の腕を活かし管理人の仕事も。

その傍ら常雄さんは団地の野球チームの監督を、喜久栄さんはパッチワークの教室に通うなど幅広い活動。そこへ加えてお二人の明るく人懐こいお人柄。このご夫婦には知人・友人がかなり多いように見うけられますが、お話を聞いて確信。今年もずいぶんとお忙し夏だったようですよ。その訳を少しさかのぼって検証しましょう・・・。

もともと大の釣り好きだった常雄さんが、釣りを楽しもうと同じ東浦地区で一軒家を借りたのが平成17年のこと。2年間は週末の釣り目的に淡路へ通うだけでしたが、退職を機に本格的に移住し、後に退職して移住してきた喜久栄さんと前よりも大きい家に引っ越し。その1年後に現在のお宅と出会い購入、自らの手で一大リフォームに取り組んだということです。

釣りをしながら長年淡路島各地を見てきた常雄さんが選んだこの地区は、冬も比較的温かで、神戸にもとても近い便利な場所です。海が近いのは必須条件でしたが、美しい日の出が見えるうえ、家の裏は竹林で夏も涼しく快適です。
広々とした庭には20人でも対応できる手作りのバーベキューテーブル。近くで借りた畑で作った玉ねぎも吊るされていて、まさに「淡路暮らし」が実感できそうです。

こんな岸下さんの田舎暮らしを放っておくはずはなく、この夏も息子さん達やお孫さん、お友達や昔の仕事仲間が押し寄せたという訳ですね。もちろんそれはお二人の元気いっぱいの笑顔と温かなおもてなしがあってこその訪問に違いありませんが…。

さて、そんな岸下さん。お付き合いの相手はなにも神戸の人達ばかりではありません。
「淡路では市民権得るのに3年かかる」という常雄さんですが、淡路でも特に古い習慣の残る地域に住み、隣保に入り3年目には隣保長も務めました。その後には地区の投票で町内会副会長に、そして現在は会長の大役もこなしています。

「違いがあってもお互い受け入れることが大切。」という常雄さん。管理人の仕事など、これまでの経験をいかせているともいいます。毎朝家の前に出て、散歩する人や通学中の中学生に挨拶を欠かさないのも監督時代から挨拶を大切にしてきたからだとも…。顔なじみの中学生もでき、卒業式の日にはメッセージカードをプレゼントしたのだとか・・・こんなおじさん、今では珍しい貴重な存在。本当にありがたいことです。

こんな岸下さん達ですが、淡路に対する不満もあります。「観光立島」だったはずの淡路島なのに、生え茂る道路の雑草やゴミにはがっかりだと。そんなことから、ご自分の庭だけでなく地域の草刈りも買って出るのだとか、頭が下がります。

なるほどお庭には草刈り機、またミニ耕運機やチェーンソー・・・田舎暮らしはお金がかかると一般にもよく言われますが、「まぁ、意義のあるお金だからね。」とお二人が笑います。

どなたにも「いつでもウェルカム!」というお二人。これからも地域のため、淡路の子どもたちのためにもご活躍くださいね。
取材:2011年09月11日

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