移住者の声

あわちビストロ「しぶれっと」でのランチ&インタビュー

お名前
川田さん夫妻
出身地
神戸市
在住地
洲本市
移住年
2012年

赤レンガがオシャレな外観

淡路島の食材を美味に!

夏真っ盛り!海水浴に祭りに花火・・・多くのお客様を迎え、淡路島の人口密度が一気に上がる季節です。そんな淡路島の中心地、洲本市栄町にある「しぶれっと」が今回の取材先です。

取材と言いながら目的の半分はもちろんお食事!オープンから1年半、評判を聞いての取材・・・ペンを持つ手とフォークを持つ手、両方に力が入りそうです。意気込んで飛び込んだ「しぶれっと」で優しい笑顔で迎えてくれたのは、川田耕三さん(57才)と好恵さんご夫妻です。

淡路島の食材をふんだんに使った見目美しく美味なランチで心とお腹が満たされた頃、最後のお客様を見送ってから川田さんご夫妻の淡路暮らしについて聞いてみました。

まずは気になる料理歴40年の耕三さんがシェフになったきっかけから・・・それは意外にも「勉強が嫌いだったから」だとか。出身地の神戸では、ご両親が多忙だったため幼い頃から祖父母と過ごす時間が多く、祖母の買い物や料理を手伝ううちに興味を持ち料理の腕前も上げていきました。勉強以外にやりたいことを、と考えたときに料理人という職業を思いついたのも自然なことだったのですね。

高校卒業後に上京し、老舗「精養軒」で約3年の修行。その後神戸や甲府で経験を積み、23歳の時にはフランス留学を決心します。フランスでは三ツ星レストランではなく、将来自分が店を持つときのことを視野に入れ、あえて一ツ星クラスの小さな店4、5軒で働き更にグレードアップしました。

30歳までに自分の店を持ちたいという希望を持っての帰国。数年後に、神戸市北野に念願のお店をオープン。好恵さんとの出会いもこの頃で、ともに生まれ育った神戸のお店で活躍していました。阪神淡路大震災が起きたのはそんな頃でした。都市計画などの事情から店を締め、耕三さんは家族を置いて単身赴任で新天地へと向かいます。

神戸高校時代、夏の臨海学校で訪れた淡路島。その山手にある複合施設、そこが新しい職場であり、淡路島への移住の始まりとなった土地でした。当時は人里離れた田舎での暮らしで、神戸に帰ることも少なく、好恵さんが通ってきてくれることが多かったとか。仕事に集中し5年間名物シェフとして人気を集めてきました。

55歳を迎えた時に退職を決め、「やれるうちに」とご夫妻でオープンしたのが「しぶれっと」です。知り合いの紹介ですんなりと場所が決まったのも、人脈や人望を集めていたからでしょう。多くの人の期待通りオープンしたお店ですが、それから2ヶ月後、思わぬ急病でお店を閉めての入院生活。免許取り立てで病院へ通う好恵さんの心配をよそに、いたって楽天的だったという耕三さんは、手術やリハビリを経て3ヶ月後にはお店の再開を果たしました。

大好きな淡路島で、多くの人に地元の食材を用いた美味しい料理と共に会話の弾む楽しい時間を過ごしてもらいたい・・・そんなお2人の思いが店の再開やますますの繁盛につながった気がします。

一度島を出た人や都会からの若い世代が、淡路で活躍することを応援したいと耕三さんが力を込めます。「淡路島にはそれを受け入れる土壌がある」と。共に穏やかで温かなご夫妻の熱い思いを感じながら、いただいたハーブティーのカップとペンを置きました。

「しぶれっと」のHPはこちら
http://awaji-ciboulette.com/
取材:2013年08月15日

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