移住して創業するとどうなるの? | あわじ暮らし総合相談窓口 【淡路島(淡路市・洲本市・南あわじ市)への移住相談】
移住者ブログ

移住して創業するとどうなるの?

こんにちは。

東京から淡路島に移住して4年目の小林です 。

2026年も気づけば2月があっという間に半分を終え、個人事業主のわたしには確定申告の足音が聞こえてくる今日この頃です……。

 

今回は、「移住創業」という話。

移住創業という生き方

 

皆さんは「移住創業」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

単に住む場所を地方へ移すだけでなく、その土地で新しく事業を起こすことを指します。

 

移住した人が全員、何かを新しく始めなければならないわけではありません。

それでもわたしの周りを見ていると、あえて地方移住を選ぶ人には、何かしら成し遂げたい目的や、現状を大きく変えたいという強いバイタリティを持っている人が多いように感じます。

 

わたし自身も、東京都東村山市から移住し、ライターやマーケティング支援、そして古民家を再生した民泊運営という道を選びました。

関連記事:島暮らし×リモートワーカーのお仕事事情|「何を・誰と・どうやって」働いているの?

かつてのシステムエンジニアという「会社員」の看板を一度下ろし、ライフステージの変化に合わせて自分の生活を根底から作り直した結果、今の「移住創業者」としての姿があります。

地方移住して創業するのは簡単なのか?

結論から言うと、創業そのものは決して簡単なことではありません。

業態に寄りますが、仕事を創るというのはそれなりに大変なことです。

 

でもひとつ言えるとすれば、淡路島も含めた地方各地には、都会にはない資源と余白があります。

 

たとえば、ハード面の資源。空き家や土地、畑といった活用できる物理的な資産が、都会に比べてはるかに手に入りやすい状況にあります。

 

ただし「活用できる」という言葉の枕詞には

「(周りの地域の方と信頼関係ができて、それなりに手を入れれば)活用できる」

といった文言も入りますが…苦笑

とはいえ、都会ではなかなか手に入りにくいものの話がよく舞い込んできます。

「家いる?」と言われることも。

また、移住者の場合には創業を応援してくれる人も多いと思います。「何か面白いことを始めよう」とする移住者の方には、人をつなげてくれたり、サポートしてくれる土壌があります 。

 

わたしが実際につなげてもらったり教えてもらったりした例では


・建築資材の撤去を行う場所と使い方

自分で行ったDIYででる石膏ボードやがれきは、適切に撤去が必要です。

でもどうやって片づけたらいいかが、いまいちわかりにくい。

実際に経験のある方に伺って、一緒に同行させてもらって、撤去資材の出し方、料金の支払い方などを教えてもらいました。

 

・アスファルトを買える場所と買い方

こちらもDIY関連ですが、敷地内の道がかなり痛んできたので補修が必要でした。

セメントと土(コンクリート)を練って補修も自分でできるんですが、けっこう大変。

そんな話をしていたら、近所の方から「アスファルト楽やで、一緒に買いにいくの連れてってあげる」と助け舟。

アスファルトを買えるところを教えてもらい、買い方や施工方法まで教えてもらいました。

(道路補修に使っている黒い資材のことですね)


きっと、都会で暮らしている頃には絶対に出会わなかったであろうお話です(笑)

石膏ボードはDIYでよく使いますので、端材の処理の仕方も知っておくのは必須

こうした物理的な支援だけでなく、金銭面の公的な支援制度も、移住者向けに用意されています。

 

たとえば、日本政策金融公庫などでも「移住創業者向け」の融資制度や、特別利率が設定されていることがあります 。地域で生業が生まれれば、そこにお金が落ち、経済循環が良くなるため、国や自治体もこうした支援メニューを用意しています。

関連記事:日本政策金融公庫|移住創業者向けの融資制度

助成金の活用

日本政策金融公庫のほか、自治体でも各種助成金メニューが用意されています。

実はわたし自身、この2月~3月は活用させていただいている、助成金の実績報告などが忙しくなる季節です。

 

移住して地域の活動も多くなってくると、事業の他にも「地域のための活動」に資金が必要になるケースも多くなってくるでしょう。

 

わたしの集落も、10年以上、地域と大学が連携した取り組みを行っています。

地域の地形を知って、獣害対策の検討や防災計画の参考にする集落模型の制作や、集落の産品を用いたレシピ開発を実施し、市内の保育園で給食として提供させていただいたりもしました。

大学生と集落模型を製作する取り組みの様子

関連記事:完成!竹原集落模型作りワークショップ2025開催レポート

 

こうした活動の積み重ねによって、地域の関係人口が増えたり、地域の産品を知ってもらったりすることができます。

自分が住む地域や街をよりよくすることで、わたしたちの暮らしもよくなっていきます。

 

と、まぁこうした理想を支えるには資金面の話も避けては通れません。

地域活性化の取り組みに活用できる自治体の助成金を5年ほど活用し続けてみて、おおむねスケジュールもつかめてきました。

自治体の助成金スケジュールは、おおよそ以下のようなサイクルで動いています。

 

  • 前年11月~3月:次年度活動の企画・計画
  • 4月~6月:新年度の助成金が公示され、応募開始
  • その後:採択された事業を実行し、活動を広げる
  • 2月~3月まで:「実績報告」の締め切り

 

そんなこんなで今は実績報告の取りまとめに追われています。

段取りやスケジュールが分かると、助成金の活用も多少しやすくなるかもしれません。

事業を創るとつながりが増える

このような地域活動は、一見すると自分の本業とは関係のないボランティアに見えるかもしれません。

しかし、実際に続けてみるとこうした地域活動(ある意味でプロジェクトや事業)から生まれるつながりや経験も重要だったりします。

 

地域の中で「あいつは真面目に活動している」「あんなスキルを持っている」と認識(認知)されたり、信頼貯金がたまっていくことで、やりたいことができたときに、助け舟をだしていただけるようになります。

地域と大学の連携「域学(イキガク)連携」のイベント登壇

わたしの場合は地域活動を通じて、大学生や大学をはじめとした教育機関とのつながりが増えました。

その結果、大学生が卒業後に再び地域に訪れ、宿泊施設を利用してくれたり、大学や中学校での登壇といった仕事も生まれるなど、地域活動のつながりから仕事も生まれている実感があります。

大学での講義
市内の中学校での講義

 

同じことが創業にも言えます。

わたしも、個人事業の1つに民泊を開業しました。

地域の方からは、やりきる覚悟や事業を通じた地域活動への協力の姿勢をよく見てもらっていて、困ったときに頼らせてもらえることを大変ありがたいと思っています。

 

事業を創ることは、単なる収入源の確保ではなく、地域と自分をつなげる仕掛けになります。

 

自ら汗をかき、生業(なりわい)を形にする姿は「信頼」につながりますし、サービス業にせよ農業にせよ、商品を通じてお客様や地域の方とつながりができます。

視察でなぜここで起業?と言われることもしばしば。でも知ってもらうきっかけに。

そうしたつながりが、淡路島では仕事にもなるし、生活を豊かにするよりどころにもなります。

よい意味での「公私混同」とでも言えるでしょうか。

 

興味があれば、淡路島でこうした仕事と生活の垣根のない暮らしを目指して、移住相談を活用されてみてください。

この記事を書いた人

小林力

1991年新潟県新潟市生まれ。大学卒業後、都内のIT企業で7年間勤務。システムエンジニアとしてシステム開発や導入支援に携わりました。 都内で出会った妻との結婚後、子どもの誕生を機に移住を決意。あわじ暮らし総合窓口にお世話になり、2021年4月に淡路島へ移住。 地域おこし協力隊を経て、現在は里山暮らしをしながらフリーライターや地域づくり活動を行っています。

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