こんにちは 淡路島YASAIBAのおおたしほです。
なんだか題名が迷走しているような気がしますが・・・。
今日は、5月末に南あわじ市地域おこし協力隊を卒業する松岡優司さんに話を聞いてきました。
松岡くんは、2018年6月~南あわじ市地域おこし協力隊として活動しています。
南あわじ市地域おこし協力隊には、それぞれ活動を主とするものがあります。
私も松岡くんも、『農畜水産物直売所:美菜恋来屋』の販売促進や南あわじ市の生産者の活動支援などがテーマとしてありました。
私は、2018年5月に卒隊したので、一緒に活動したことはないのですが、心の中では弟のように見守っていました。
そんな彼に、5つの質問をしてきました。
Q1、南あわじに来たきっかけは?
大学入学の時に、南あわじに来ました。
農業系の大学を希望してて、南あわじにある吉備国際大学農学部は、生産・加工・流通などすべてを学ぶことができるので選びました。
そういう大学は、珍しいんですよ。
それに、1期生として入学するのもおもしろそうだな、と思って。
福井県出身ですが、4年間淡路島で過ごして、気候も人も温暖で、いい所やな~と思いました。
Q2、南あわじ市地域おこし協力隊になったきっかけは?
大学3年生のときに、美菜恋来屋がオープンして、立ち上げも知っているんです。
実は、卒業論文も『美菜恋来屋』で書きました、笑。
大学卒業後、神戸で就職し、直売所の店長という仕事をしていました。
いつか、淡路島に戻りたいな~と思っていたところ、
地域おこし協力隊の募集をみて、これは縁があるな!と思い、応募しました。
Q3、どんな3年間だった?
有意義だった、の一言に尽きます。良いことも悪いことも含めて。
大学時代に、広く「食品」関係の仕事に就きたいな、と思うようになりました。
生産者として農業をするよりは、農業を支えている人をサポートするような仕事が向いているのでは、と。
大学で学んだことと、仕事で直売所の店長をしていて学んだことを、地域おこし協力隊として地域に還元したいと思い、やっていました。
売り場では、見せ方や売り方に関して提案したり、販売促進のPOPをたくさん作成しました。
もちろん、対面販売が売れるんですが、常時できないので、
POPに売り子になってもらうような。その店、その店でカラーがあるので、美菜恋来屋に合ったPOPにしていました。
あとは、
自社製品の『島ぴくるす』を見て、加工もいいなと思いました。
直売所にいると、特に【食品ロス】についてすごく考えさせられます。圃場での廃棄も聞きますし、
売り場の売れ残りや2等品と呼ばれて廃棄されていく野菜。
そういった【食品ロス】を少しでも解消したい。
何ができるか考えていて、「淡路島の加工品でつけものが少ない」と聞きました。
ですが、日本でつけものの消費率も年々下がっている。だけど、キムチだけは売れている、と知り、
「2等品を使用したたまねぎキムチ」の開発に取り組むことにしました。
商品として並ぶことができなかった野菜が『日の目に当たるように』がコンセプトです。
Q4、地域おこし協力隊の活動を終えてからは何するの?
高校生の頃から、起業したいな~と思っていたので、卒隊後は南あわじで【キムチの玉様】を掲げて起業することにしました。
2年の歳月をかけて商品化した【キムチの玉様】。
現在は、お土産売場でしか販売していないので、通販にも対応できるようパッケージなどを改良していきます。
ふるさと納税にも挑戦してみたいです。
Q5、移住を考えている人に向けて一言ありますか?
ありきたりですが、淡路島はなんでも揃っています。
山の幸、海の幸も、気候も。
都会じゃない、だけで、不便なことはないです。
僕は福井の田舎育ちだし、農業系の仕事がしたいということはイコール田舎で仕事、生活がしたい、に近いと思います。
それに1時間で大都市の神戸、大阪に出られるんだから、なんの不便もありません。
終わりに
松岡くんは、現在27歳。
40歳を迎えた私とは感覚も違うだろうし、10代20代を淡路島で満喫できているのかな~と漠然と思っていました。
が、
いくつであろうと、
「都会が好きな人は都会が好き」で、「田舎が心地よい人は田舎が心地よい」のだと気づかされました。
時代も流れ、起業するという働き方が不思議でなくなった。
自信なさげではあるけれど、思いはドッシリある話し方で、
これからも松岡くんを、弟のように見守っていこう、と心に決めました(勝手に…)。
【キムチの玉様】見かけたら、ぜひ、お試しあれ~~!!