島暮らし×リモートワーカーのお仕事事情|「何を・誰と・どうやって」働いているの? | あわじ暮らし総合相談窓口 【淡路島(淡路市・洲本市・南あわじ市)への移住相談】
移住者ブログ

島暮らし×リモートワーカーのお仕事事情|「何を・誰と・どうやって」働いているの?

こんにちは。
東京から淡路島に移住して4年目の小林です。

コロナ禍をきっかけにリモートワークが一気に広がったのが2021〜2023年頃。
当時、私も都内のIT企業で会社員をしており、在宅勤務制度が整備されていく変化を肌で感じていました。

地方へ移住する際、住まいと同じくらい悩むのが「仕事」や「働き方」。

今回は、東京から淡路島へ移り、現在リモートワーカーとして働く私の事例をもとに、“島暮らしでどうやって仕事をしているのか” をご紹介します。

移住前:東京での仕事

東京では、IT企業でシステムエンジニアとして勤務していました。

といっても、コードを書くよりは「お客様の要望を聞き、分かりやすく整理・翻訳する」役割が中心でした。

移住後も

「エンジニアとして働いているんですか?」

とよく聞かれますが、現在は開発業務は行っていません。

私が担当していた業務システム開発は大規模なものが多く、個人で請け負えるタイプの仕事ではありません。

そのため、移住直後の私は“スキルはあるけれど、そのまま生業に変換するのは難しい”という状態でした。

移住後:どんな仕事をしているの?

移住直後は、地域おこし協力隊として地域活動や古民家利活用に取り組んでいました。

詳細はこちらの記事もあわせてご覧ください。

地域おこし協力隊を活用した移住のその後

とはいえ、地域おこし協力隊の任期は最長3年。
その後も淡路島で暮らし続けるためには、生業が必要です。

淡路島に来てからは、地域おこし協力隊と並行して、引き続きこの島で暮らしていけるような仕事に挑戦しました。

 

現在のわたしの主な仕事は、記事を書く「ライター」としての仕事を軸に、企業様の事業を支援するBtoBマーケティングと呼ばれる仕事が大半です。

  • お客様の課題を聞いて(認知を広げたい、売上を上げたい)
  • 必要な施策を検討し(集客が足りないのか、成約までの動線がよくないのか)
  • 実際に施策を実行する(取材をしたり、記事を書いたり)

こうした、企業様の課題解決を行う、ライター×マーケターとしての仕事が中心です。

移住後は「誰と」仕事をしているの?

たまにはおしゃれオフィスで働きたいけど

実は、仕事の9割以上は島外の企業さんです。

  • 東京のIT企業のマーケ担当者
  • 大阪にある制作会社
  • 全国のライター仲間からの依頼
  • SaaS企業様、ITサービス企業様 など

こうした方々との接点は、クラウドソーシングやSNS、Webサイト経由の依頼が多め。
淡路島に住んでいても、仕事相手はかなり都市部寄りです。

移住後:どうやって仕事しているの?

出張もちょこちょこ行くのでラウンジ作業も多くなってきました

9割が淡路島の外のお客様との仕事なので、ほとんどがオンラインでのテキストコミュニケーションで仕事が進みます。

  • 連絡はビジネスチャットやメール中心
  • 取材や打ち合わせはZoom・Google Meet
  • 執筆やデザイン、企画は自宅で完結

と、すっかり自宅の事務所に引きこもっている時間も増えてしまいました(笑)

会社員時代は客先での打ち合わせや社内での移動も多かったのですが、移住後は“デスクワーク中心の働き方”にガラッと変わりました。

そのおかげで、

  • 目が疲れたら外を散歩

  • 気分転換に畑や庭の草引き

  • 子どもの帰宅に合わせて休憩 など……

デジタルとローカルが地続きになる生活を送れるようになったと感じます。

気分転換に農作業

リモートワークの副作用として「動かないので太りがち問題(笑)」もありますが、自然が近いのでリフレッシュ手段がとても多いのは島暮らしならではです。

 

また、個人事業主として働く今、仕事の報酬は月末締め翌月払いが多いため、月々によってはキャッシュフローに少しヒヤッとする瞬間はあります。

それでも、都市部の企業と仕事をして得たお金で、島の中のお店で美味しいご飯を食べたり、しっかり納税したりするような暮らしを4年続けてみると、この「島外で稼いで島内にお金を使う」というサイクルは、不思議と郷土愛のようなものを育んでくれます。

 

「あ~、なんか島の経済回しているな」

 

と、時々そういう風に思えるようになるのも、淡路島に来てから。

 

きっと、知り合いに一次産業をしている人や飲食店で働いている人など、わたしたちの暮らしの一部を担ってくれている人がたくさんいるからだろうなと思っています。

 

「誰かの支出は、誰かの売上」

 

こうした感覚は、東京にいる間には感じてこなかったので、移住によって価値観が広がっているんだなとも感じています。

実は都市部寄りの島暮らしのお仕事事情

移住前は

「淡路島で仕事はどうするの?」

と聞かれることが一番多い質問でしたし、私自身も一番心配な事柄でした。

 

今振り返ると、以下のようにいろいろな働き方ができる時代です。

  1. 島外の仕事をリモートで受ける(私の働き方)

  2. 地域と関わるローカルな仕事をつくる

  3. その両軸で働く

今はリモートワークの普及によって「どこでも働ける」ハードルが下がってきていますよね。

(実際に実現するのは大変ですけれど)

最近は、どこでも働ける時代「どこで働くか」を、あえて選択することに大きな意義があると感じています。

 

淡路島は、

  • 自然が近くて気分転換しやすい

  • 都市部へもアクセスしやすい

  • 心地よい距離感で人とつながれる

    といった環境があります。

島外の企業と仕事をしつつ、地域とのつながりも楽しみたい方には、まさに相性の良い場所だと感じています。

多様な働き方を実践されたい方は、ぜひ淡路島を拠点にする働き方・暮らし方も検討してみてください。

この記事を書いた人

小林力

1991年新潟県新潟市生まれ。大学卒業後、都内のIT企業で7年間勤務。システムエンジニアとしてシステム開発や導入支援に携わりました。 都内で出会った妻との結婚後、子どもの誕生を機に移住を決意。あわじ暮らし総合窓口にお世話になり、2021年4月に淡路島へ移住。 地域おこし協力隊を経て、現在は里山暮らしをしながらフリーライターや地域づくり活動を行っています。

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