郊外に増える、ポツンとレストラン
皆さんは田舎にポツンと一軒家ならぬ、ポツンとレストランを目的に旅行に出かけたことはありますか?
食いしん坊の私はもちろん「イエス!」。私がフォローしている、まちづくり専門家の木下斉さんも「全国各地にわざわざ高い交通費かけていってもいいと思えるような「目的地になるレストラン」が、続々と登場している」と自身のnoteで語っています。ここ淡路島も例に漏れず、そんなお店が増えていっている印象。そりゃそうで、淡路島は食料自給率100%超えているし、古くから御食国(古代から平安時代にかけて、皇室や朝廷に海水産物を中心とした食料を貢いでいたと言われている場所のこと)と言われているように食材が豊かな島。そんな食材を求め、わざわざ移住したりUターンしてお店をオープンするのも頷けます。
私たち夫婦は二人とも食べるのが大好き。大阪に住んでいるころからどちらかの誕生日になると、ちょっといいお店を予約して楽しむのが毎年の恒例行事になりつつありました。新婚の頃はプレゼントなんかも送りあっていましたが、同居するようになって自然となくなりましたね。花より団子というか、なんというか(笑)淡路島に来てからも「食事会」は続けていて、子供が生まれてからはディナーには行きづらくなってしまったので、昼間に二人で出かけるという作戦に変更。お誕生日の人がお酒を呑めるというルールのもと、ランチでコース料理を楽しんでいます。初めの方は子供も頑張って連れていってたんだけど、騒ぐし暴れるしで気づかれして、食事を楽しめなくなったので、一緒に行くのをやめました(泣)
6月は私の誕生日だったので、今回は旦那さんがお店を予約してくれました。行ってみたかったお店だったので「ナイス!」って思って「ありがとう」と伝えました。何気ないことですが、食べ物の趣味が合うってかなり大事だよなあと結婚してから気づきました。(笑)
淡路島の食材を独自解釈
今回、旦那さんが連れていってくれたのは淡路島出身のオーナーシェフがほぼワンオペで切り盛りするオーベルジュ(郊外や地方にあるレストランと宿泊場所を兼ね備えた施設のこと)海里 -KAIRI- さん。シェフは、大阪のレストランで働いたあと渡仏し、フランスの地方都市リヨンのレストランで郷土料理を学ばれたそうで、フランス料理に和のエッセンスが入った「おかかせランチ」はフランス料理ほどひつこくなく、アラフォーの私にはちょうど良い感じ。
コース終盤で出てきた「地ダコのラグートロットレ」というパスタ料理のタコはなんと漁師のお兄さんから仕入れているそうで、Uターンならではの仕入れ先にほっこりしました。「なんでシェフを志したんですか?」とお伺いすると兄弟が7人もいて自分の好きなものがなかなか食べられなかったから自分で作り出したのがきっかけっとおっしゃていました。
インテリアも淡路島の古民家を素朴にリノベされており、和の落ち着く空間の中でゆっくり食事できるので、関西の美食家や、インバウンドのフーディー(料理に強い関心を持つ人)に発見されたら大人気になりそうだなと思いました。たまたま相席したのがシェフのお父さんと同級生だという夫婦で、その方たちを交え、みんなでアットフォームに楽しい食事が出来、のんびりした昼下がりを過ごせて楽しい誕生日ランチとなりました。
今回はランチでしたが、ここは食べてそのまま泊まれるってのがいい。淡路島って一棟貸が増えていますが、宿まで来てくれて調理してくれる出張シェフサービスはあっても、そのまま泊まれるオーベルジュってなかなかなかった。私も一棟貸を運営していてちょっと残念だなと思うのが、素敵な宿に泊まっても近くにいいレストランがないからしょうがなくスーパーのお惣菜とで済ませちゃいがちなところ。せっかくなら地元の食材を楽しみたいですよね!だから淡路島にもオーベルジュ、たくさん出来たらいいなと思いました。
ではでは〜。
海里 -KAIRI-
- 兵庫県淡路市生田大坪 604-2(北淡ICから車・タクシーで5分)
- 050-1720-0061
- https://kairi-awaji.com/
- kairi@kairiawaji.com
- 月曜日・火曜日 定休