相談員ブログ

淡路島まるやまFESTIVAL 2025に参加してきた

こんにちは、あるいはこんばんわ。相談員の田畑です。

前回の相談員ブログで「淡路島まるやまFESTIVAL2025」に参加することを書きましたが、9月28日(日)に「学ぶ・考える!」というカンファレンス・パートの一つに登壇してきました。私の悪戦苦闘ぶりは置いておいて、結構な盛り上がりを見せていた会場の様子をレポートしていこうと思います。

 

丸山漁港を目一杯!

会場は南あわじ市の西側、丸山漁港です。海の展望広場にステージを設置し、そのそばにキッチンカーが並んでいました。

私は2日目の最終パート15:00開始のカンファレンスが担当だったのですが、会場の様子が気になり13時過ぎには会場入り。ぐるっと会場を観てまわりました。

当日は曇天で今にも雨が降り出しそうな空。お昼過ぎなのに、キッチンカーの前にはお客さんがチラホラ、、、といった感じ。
あとで気が付いたんですが、ちょうどこの時間帯はステージもなく、漁船クルーズが出発した時間で、何となく閑散としたイメージを持ったのも仕方がない状況だったようです。※曇ってて写真が見にくいですね(T_T)

駐車場はほぼ満車。結構な入りです。その向こうには大漁旗を掲げた漁船も見え、街全体でこのイベントを盛り上げているのがよく分かります。

 

大人気、まるやまラーメン

イベント会場に人が少なかったのは、どうやら「まるやまラーメン」と「浜焼き」コーナーに集まっていたからのようでした。
辺りからは浜焼きの炭の香りが立ち込め、『ラーメン、いかがですかぁ~』の威勢のいい声が響いています。

その横では、子供たちが魚を捌く体験コーナーもあり、恐らく漁協の関係者たちが熱心に包丁さばきを説明していました。

 

カンファレンス会場へ

まるやまラーメンに後ろ髪を引かれながら、ひとつ前のカンファレンスが始まる時間になったので会場へ。
テーマは、地域の足をどう守る? という中山間地域での交通手段をどうすべきかというかなり深刻な問題について話し合わていました。
淡路島も他の地方都市と同じく車がないと生活の利便性が極端に落ちる地域であり、私の住む地域も高齢者の移動手段をどうするかは喫緊の課題だと思っていました。会場では実際の取組みを事例に挙げて話が進んだので、やや専門的でしたが内容は分かりやすく、自分たちの地域にとって参考になる内容でした(^^)

 

そして、いよいよ登壇の時間です。

テーマは、一次産業が、まちの中心になる、、、
市街地の開発許可を制度化した都市計画法が1968年に制定されてから、農村や漁村はまちづくりの対象から外されてきました。
半世紀にもなるこの状況を変えるために今できること。かなり壮大な話です。

私は、経営と法律に加えて地域活動の観点からコメントをはさみ、ところどころいつもの早口で持論を展開するなど、今から思うとすこし恥ずかしいところもあったように思います。特に、新規就農者を増やすには?というテーマでは、農業の職業的地位の低さや職場の人間関係に疲れた人が向いている、などと明るい未来の待っている高校生にそこまでリアルに伝える話でもなかったんじゃないか、、、と反省しきりです。

ただ、幸いにも他の専門家が2名登壇してくれていたのと、地元の高校生がコメンテーターとして参加してくれていたので、和やかに話題が転換して、無事に終えることが出来ました。

最後に

今回のイベントは、昨年の「まるやま水族館」からの流れで開催されたもので、結構盛大なものだったように思います。参加者も地域外からの呼び込みに成功しているように思われ、主催者側の苦労と労力が見て取れました。

8月に私の住んでいる地区でも花火大会がありましたが、地方や地域を盛り上げるには、このようなある種の派手なイベントは必要です。
ただ、それを実行する人たちの苦労と負担は一昔前よりもかなり大きくなっている反面、これらを受け継ぐ「人」は減っています。

こんな事情もあり、移住者には地域からの期待も大きくなりがちです。
でも、それを楽しめる人は活動のフィールドが拡がったり、得意分野や強みが増えたりと、自分の新しい一面を発見できるようになります。
これから移住を検討する方は、地域活動による自分発見も視野に入れるといいかもしれませんよ(^^♪

この記事を書いた人

田畑尊靖

転勤で福井や東京などで暮した結果、静かな田舎暮らしに憧れて東京脱出を計画。どこでも仕事ができるように中小企業診断士や行政書士の資格を取ってから2021年9月に南あわじ市に移住。今はコンサルタントとして起業し、地域の人たちの「法律と経営の街医者」的な存在として様々な相談を受けている。(https://tbt-asml.com/)

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