データでみる淡路島の暮らし~水道料金編~ | あわじ暮らし総合相談窓口 【淡路島(淡路市・洲本市・南あわじ市)への移住相談】
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データでみる淡路島の暮らし~水道料金編~

こんにちは、あるいはこんばんわ。相談員の田畑です。

淡路島に移住して丸4年が経ちました。なんとなく移住に慣れてきた気がする今日この頃、初心を思い出すべくぼんやりと庭を眺めていたら、黒い大きな農業用のローリータンクが目に留まりました。移住して一番最初に取り組んだDIYの一つで、いまも何の支障もなく使用しています。
そもそも、この農業用ローリータンクは淡路島の「水」についての不安から設置したものでして、今回はそんな淡路島の「水」と私なりの備えについて書いていきます。

 

淡路島の水事情

淡路島には大きな河川がないため、雨水を地下水として溜めて、それを汲み上げて使っていました。そのため、島内には1万とも2万とも言われるため池があり、いまでも農業用水や災害時の生活用水に利用されています。

飲み水に関しては、この地下水を島内の浄水場で処理して利用したり、明石海峡大橋を通って神戸側から送水してもらったりと、安定的に供給されています。一昔前は断水なども度々あったようですが、私が移住してからは取水制限などもなく不自由を感じたことはありません。(停電はたびたびありましたが、、、)

 

結構高い、淡路島の水道料金

供給にはあまり問題のない淡路島の水道水ですが、料金はお高めです。

令和2年度の水道統計によると、計測できる1,312地域の中で安い方から1,161番目、偏差値を出してみると62.7と価格の高い上位10%には入っているかなりのエリートです。


※水道料金は、家事用又は口径13mm、1ヶ月20m3の料金です

平均より3割以上増しで、この水道水を家庭菜園に使うのはあまりにも贅沢です。なので、冒頭の農業用ローリータンクで雨水を溜めることにしました。

 

災害時も役に立つ?ローリータンク

淡路島はもちろん、南海トラフ地震の被害想定区域に入っています。なので、万が一の備えとして自宅に生活用水を溜めておくために農業用の大きなローリータンクを設置しました。それも2台も。。。

こちらは今からちょうど4年前に設置したタンクで、容量は500ℓ。普段は庭木の水やりに使っていますが、いざというときはトイレを流したり、洗濯などにも使用する予定です。
ちなみに、これはAmazonで買ったのですが、家庭用としては購入できなかったので、「たばた農園で使用します」と言って我が家まで届けてもらいました。 m(__)m

そして、こちらが1,000ℓのタンク。こちらも普段は庭木の水やりに使っていますが、容量が多いからか水圧がすごいのでホースをつなげば消火活動にも使えそうです。

ちなみに、南海トラフ地震は100年~150年周期で発生しており、これから30年以内に60%~90%の確率で起こるとされています。最近、被害のニュースが絶えない「熊」はいませんが、地震は発生しそうな淡路島。移住を考えている方にとっては気になることですよね。

 

井戸も稼働中

我が家を買ったときに井戸も付いてきました。私の住んでいるあたりは、1家に一つは井戸があるようで、決して珍しいものでもないようです。こちらも今年から稼働させました。サウナの水風呂用に整備をしたのですが、もちろん災害時にはフル活用するつもりです。


復活した井戸です。我が家の庭のど真ん中に位置しています。

 

もちろん、飲料水も

飲料水はウォーターサーバーの詰め替えボトルで溜めています。飲料水は一人1日3ℓくらいは必要らしいので、常に25ℓは確保していて、当面はなんとかなる予定です。

今のところ36ℓ(12ℓ×3箱)は残っているので、万が一明日水道が止まっても、しばらくは持ちそうです。

 

最近の「水」事情

新聞やニュースなどでご覧になった方もいるかもしれませんが、2025年は淡路島で水不足が起こっています。と言うのも、リゾート化した島で開発が進み、水の需要が急増したことが原因のようです。予定していたホテルの開業も水の供給不足で中止や延期になるなど、結構深刻な状況になっています。

島民にも節水のお願いはありますが、使用に制限があるわけではありません。ただ、この先いつまで安定供給されるのかは不透明な状況です。酪農や水産加工場など水道水を使う機会が多い産業が集中している淡路島にとって、経済発展の妨げになる取水制限や給水制限は避けたいところです。

 

と、今回は「水」について書いてきました。
移住先を探すときに「水道料金が高いから辞める」とはならないと思いますが、災害のことまで想定すると淡路島暮らしの弱点も見えてきます。

これからは、こんなこともお伝え出来たらなぁ、と考えています。

この記事を書いた人

田畑尊靖

転勤で福井や東京などで暮した結果、静かな田舎暮らしに憧れて東京脱出を計画。どこでも仕事ができるように中小企業診断士や行政書士の資格を取ってから2021年9月に南あわじ市に移住。今はコンサルタントとして起業し、地域の人たちの「法律と経営の街医者」的な存在として様々な相談を受けている。(https://tbt-asml.com/)

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