淡路島で会社を興してみた | あわじ暮らし総合相談窓口 【淡路島(淡路市・洲本市・南あわじ市)への移住相談】
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淡路島で会社を興してみた

こんにちは、あるいはこんばんは。相談員の田畑です。

淡路島に移住される方の多くはサラリーマンより起業を目指す傾向が強いを感じており、個人的にも起業家の方が淡路島の働き方に向いていると思っています。
私自身も6年前にサラリーマンを辞めて、資格を取ったり移住先を探したりなどの準備を終えて、4年前に個人事業主として開業しましたが、この度訳あって起業することになりました。しかも2社も、、、

と言うことで、今回は会社2社を同時期に起業した経験を踏まえて、淡路島で起業を考えている方に向けた法人設立についての体験を書いてみます。ちなみに、今回は写真少なめです。

 

何故、、、会社を作ったの?

今年の2月から3月にかけて会社を2社つくりました。1社は私個人の仕事である経営コンサルタント業を法人にし、もう1社は住んでいる地域の会社。
コンサル業を法人にするのに明確な意図はなかったのですが、最近の相談で「個人事業主から会社に変更したいんだけど…」といった相談が増えており、アドバイスする立場としては、一度自分でやってみるかぁ~、、、程度の乗りで法人化しました。

もう1社は、私が住む街にあるキャンプ場を経営するために、地域で運営する法人が必要になり、その会社の役員になることが決まっていた私が会社の設立に向けた手続きをした。。。という経緯です。


↑個人の会社ができました(^^♪ もう1社は手続き真っ最中!!

会社を作るのは大変?

日本は欧米に比べて起業家の数や率が少ない(小さい)と言われていますが、実際にやってみると手間はそれほどでもなく、簡単に会社を作ることができました。どうやら設立登記の手間が原因ではないようです。
淡路島の場合、会社の登記手続きをしようとすると窓口は神戸地方法務局になります。ここに申請書を持参した場合、我が家からだと片道2時間、費用も往復で5,000円近くかかります。最も近い淡路市の方でもそれなりに時間と費用が掛かると思います。

でも、今はオンラインで申請できる制度があり、私個人の会社は家のパソコンだけでできてしまいました。しかも、即日完了。

オンライン申請をやってみた実感としては、誰でもできるほど使い勝手がいいとは言えないかもしれませんが、パソコンとマイナンバーカードを読み取るカードリーダー(3,000~4,000円くらい)があれば、パソコン操作に手慣れた人ならあまり苦労はないと思います。
私は法務局が出しているシステムを使って申請しましたが、無料で登記をサポートしてくれるサイトも多いようで、主に会計ソフトを提供している会社のソフトなどはかなり分かりやすく、使いやすいようです。(ただ、その後のソフトの売り込みは凄いと思いますが、、、)

 

会社はいくらで作れるの?

会社は法人の形態や資本金によって設立登記にかかる費用が変わります。私は個人の会社を合同会社で作ったのですが、私のケースだと登録免許税6万円とカードリーダーを購入した費用3,000円くらいで出来ました。これが株式会社だと登録免許税に最低15万円と定款認証手数料に5万円くらい、あと定款を紙にした場合は収入印紙代で4万円かかります。

これらを専門家である司法書士などに頼むとさらに手数料がいくらかかかりますので、ざっくり合同会社なら6万円~10万円、株式会社なら20万円~25万円ほどは覚悟しておく必要があります。

 

会社を作るまでに何をしなければならないの?

ここからは手軽で費用が抑えられる合同会社の設立を例に話します。まず、登記に必要な書類一式を作成します。特に重要なのが、自分の会社が何を目的にどんな活動をするかを定めた「定款」の作成です。
ただ、これもやりたいこと(事業目的)が決まっていれば、それを記載していくだけなので、そんなに難しいものでもなく、Webに掲載されているひな形を利用すればほとんど手間をかけることなく作ることができます。

ちなみに、私の会社の事業目的はこんな感じで作りましたが、ごくごく一般的なものだと思います。
1 企業経営および経営戦略、情報技術に関するコンサルティング
2 EC(電子商取引)サイトの企画、制作、販売、運営及び管理
3 人材の採用、育成及び能力開発に関するコンサルティング
4 各種セミナー、講演会、研修等の企画、立案、運営及び実施
5 市場調査、分析及び各種情報の収集、分析、提供
6 宿泊施設・ゲストハウスの経営
7 IT(情報技術)を用いたアウトソーシングサービスその他の各種サービス
8 宅地建物取引業法に基づく宅地建物取引業
9 ウェブサイト、ウェブコンテンツ及びデジタルコンテンツの企画、制作、配信、運営及び管理
10 前号に附帯関連する一切の業務

申請する際には、他にも出資金領収証だったり代表社員の就任承諾書だったりと、5~6種類ほどの書類が必要にはなりますが、ひな形さえ手に入れてしまえば、難しいことはありません。時間にして1時間もかからないと思います。

少し時間がかかるのは、印鑑をつくることです。これもできれば登記手続きの時にあった方がいい(なくても登記はできますが)と思います。印鑑の届出は洲本の法務局でも受け付けてはくれますが、どうせなら一緒に手続きした方が楽です。私の場合、印鑑もネットショップで注文しました。最短、2日で手元に届くものもあり、注文方法も簡単でした。

↑実際に作った法人用の印鑑。実印はチタンにしてみたので、セットでお値段…37,910円 ^^;

実は、面倒なのは登記後の手続き!

ここまでの作業は1日もあれば十分できますが、自分で会社を作ってみて思ったのは、、、「作った後の方が面倒だわ(-_-;)」でした。

と言うのも、各種窓口に色々な届出をする必要があり、履歴事項全部証明書を3通取得して、①市役所の税務課で届出、②年金事務所に連絡して、書類を郵送(淡路島の場合、最寄りの事務所が明石なんです)、③税務署への届け出(オンラインで出来そうなんですが、まだやってませんm(_ _)m)、④銀行口座の開設、⑤決済用クレジットカードの申し込み、⑥法人用会計ソフトの申し込み、などなど盛りだくさんです。しかも私の場合、お試し住宅(先月のブログに載せたやつです)を本社住所にしてしまったものだから、慌てて郵便ポストを設置し、郵便物を毎日確認しないと④や⑤の手続きが進まなくて。。。1週間ほどバタバタしてました。

 

もっとハードだった2社目

手続きについてはあまり詳しくは説明しませんが、ハードだったのは地域で作った2社目でした。

そもそも、地域にある自治会が合同会社を作るという前代未聞の法人設立をすることになり、法務局からも「前例がないし、、、難しいんじゃないですかねぇ」なんて言われていました。その後も何度か法務局の担当官と電話で話をしたり、類似の事例を探したりと2週間ほどの折衝が続きましたが、、、

結果的には、なんとか認めてもらうことができましたぁ!! (^O^)/

国内でもかなり珍しい会社で、おそらく国内初かその次かくらいの法人が出来ることになりそうです(これを書いている時点では、まだ登記が完了していませんので、念のため)。

地域の課題を解決するために生まれた会社。。。面白い取り組みになればいいなぁ、と思ってます。

 

結局、会社にした方がよかった?

う~ん、これに関してはかなり難しいですが、個人的には起業は個人事業主として何年か経営してみて、税法上のメリットや取引拡大、融資のために法人化するのでなければ、あまりお勧めはしません。「代表取締役社長」なんて肩書には憧れもあるかもしれませんが、結局はいろいろな手間が増えるのは間違いないので、それ以上のメリットがある場合だけ検討すればいいんじゃないかと思います。私の場合、最初の1週間は法人化したことを後悔しました(+_+)

今は、Youtubeなどで法人化のメリット・デメリットを紹介している動画も多く、法人設立までの手順も懇切丁寧に載せてくれています。専門家にとっては商売あがったりですが、法人登記は個人でも十分に対応できるレベルだと感じましたので、淡路島で起業にチャレンジする人がもっと増えればいいなぁ、と思います。

こんな体験談でよければ、お気軽に移住相談窓口までお声掛けください。

オンラインでもやってますよぉ(^.^)/~~~

この記事を書いた人

田畑尊靖

転勤で福井や東京などで暮した結果、静かな田舎暮らしに憧れて東京脱出を計画。どこでも仕事ができるように中小企業診断士や行政書士の資格を取ってから2021年9月に南あわじ市に移住。今はコンサルタントとして起業し、地域の人たちの「法律と経営の街医者」的な存在として様々な相談を受けている。(https://tbt-asml.com/)

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