淡路市王子に2009年夏オープンした津名動物病院・イングリッシュガーデン。温かく迎えてくれた獣医師の孕石(はらみいし)元和さん(54歳)とブリーダーのマーガレットさんご夫妻にお話を伺いました。
マーガレットさんの来日は30年前。知り合いの日本人から話を聞いて興味を持ったのがきっかけでした。1年間京都での生活を体験後一度帰国するものの、やはり日本への想いが募ったのでしょうか。今度は神戸に住み、日本の生活様式や文化を学びながら英語の先生として活躍していました。
そんなマーガレットさんは大の犬好きで、当時暮らしていたマンションでも犬を飼っていました。もうお分かりでしょうか。そこへ往診にやって来たのが元和さんというわけです。すでに日本語が堪能だったマーガレットさんとは言葉の問題もなく、動物を大事に思う気持ちを持つお2人ですから、きっとここから素敵なドラマが始まったのでしょうね。
結婚を機に元和さんは独立、神戸市内で動物病院を開業し神戸市内で20年以上にわたり動物病院を経営してきました。一方マーガレットさんは家事育児に追われながらも、犬、特にラブラドールに対する興味や関心、知識を深めてきました。そしていつしかラブラドールのブリーダーになることを心に決めていました。
広々とした土地で犬を飼いたい。お2人が田舎での暮らしを考え始めたのは4~5年前のことだと振り返ります。他に候補地があったものの、淡路に決めたのにはいくつかの理由があります。まずは神戸に近いこと、元和さんの田舎、高知へもそう離れていないこと、そして土地が安いことが決め手でした。
周りを山に囲まれ、犬の鳴き声で近所の住民に迷惑をかけずに済む・・・見学時に思い浮かんだ夢が現実となり、今お2人の淡路での新しい生活が展開されています。
取材日:2011年02月08日