温暖な淡路島でも雪がチラつく季節、ホットな記事をお届けしたくて、洲本市宇山のある1軒のシェアハウスを訪ねました。
温かい笑顔で出迎えてくれたのは住人の一人、結婚を来月に控え幸せいっぱいの藤澤晶子さん(31才)です。京都から淡路島に移り住んで約2年、藤澤さんにどんな出会いがあったのでしょう?そんなところからお聞きしてみました。
滋賀県出身の藤澤さんですが、大阪の大学で建築を学び1級建築士として都内の設計事務所で働いてきました。ある時、友人から新しい事業が始まることを聞き、ハローワークに問い合わせたのが約2年前。
これまでとは違った職種、勤務地は淡路島、そして決してよいとはいえない給料・・・それでも、藤澤さんの目には魅力的に見えたのでしょうか。これまでずっと続けてきた仕事から一度離れてみよう、今後のことを考えてみよう・・・そんな思いから設計事務所を退職。1か月後には淡路島へ引っ越しをして来ました。
かくして、藤澤さんが就いた仕事は「淡路島はたらくカタチ研究島」事業推進員。厚生労働省による委託事業の地域雇用創造推進事業であり、淡路島で新しいはたらくカタチ(暮らし・かかわり方、仕事の仕方)をみんなで考え、魅力的なはたらく人、はたらく場、はたらく機会をつくる事業として平成24年4月に始まったものです。
推進員の任期が終わる2年後には京都に帰るつもりでいた藤澤さんですが、さまざまな研究会のスタッフとして、これまでの経験や能力、持ち前の積極性や明るさを活かして働く中で多くの出会いや学びを蓄積していきます。そして淡路島での暮らしが1年になる頃には、「このまま淡路島に住もう」と思い始めたといいます。
ところで、藤澤さんが住んでいるシェアハウスって、どんなものなのでしょう?不動産屋を通して同じ職に就いた大学の同級生といっしょに見つけた家ですが、同居人となる同級生が男性だったことからもう1人の女性も誘って3人で暮らすことにしたのだとか。部屋が3つあることからシェアハウスとして使うには最適の物件だったという訳です。
そんなシェアハウスには、時折幸せの天使が舞い降りて来るようで、同居していた女性が一足先に結婚を決めました。そして、次は藤澤さん。3月に彼女と結婚するラッキーな男性は研究島をとおして出会った方です。知識や経験を生まれ育った淡路島へ持ち帰ったデザイナーさん。そんな彼と共に建築家の腕を活かして、これからまた新しいことに取り組みたいと目を輝かせる藤澤さん。
一方で、新たに同「はたらくカタチ研究島」のツアーや商品の開発を行う実践支援員の職にも就いたとのこと。なんだか忙しそうですが、これから更に充実した生活になること間違いなしです。「淡路島の人は元気!」という彼女自身が一番元気な淡路人になりそうですね。お幸せに!
取材日:2014年02月15日