桜の時を過ぎ、淡路島は新緑の季節を迎えようとしています。今回は田畑の広がる洲本市五色町にある一軒の古民家でのインタビューです。主の北川太一郎さん(39才)に淡路暮らしについて聞いてみました。
北川さんが淡路島にやって来たのは2012年の秋。それまでは営業マンとして働いてきましたが、「いつか自然豊かな田舎でゲストハウスを開きたい。」という思いを持ち続けていました。そのための移住先として考えたのが、三重県の伊勢、広島県の尾道、そして淡路島でした。
海に囲まれ、農業もできると予感し、淡路島に決定したのが2012年のこと。NPO法人あわじFANクラブの「あわじ暮らし総合相談窓口」を通し洲本市中川原の移住支援施設での生活が始まったのがその年の秋のことでした。
約10か月、支援施設を拠点として淡路島の農家さんを始め、活動グループなど様々な人とのネットワークを構築してきました。その中で「あわじべじ♪」として淡路島の農産物をトラックに乗せ神戸など島外に販売を始めます。北川さんの満面の笑顔と共に淡路島の新鮮な野菜を届けてくれるとあって、街の方々に好評でした。
そこから自身でも農業を体得したいと、洲本市五色町の農家、「花岡恵農園」に弟子入りし、2年間の農業研修を受けます。その間に地元の方から同じ五色町鮎原地区に古民家を紹介してもらい、いよいよ本格的な田舎暮らしが始まりました。
来月には農業研修も終わり、次のステップへと進みます。ヒラマツグミが主宰する「リコミンカ」のスタッフとして、今度は同じように古民家を求める人や古民家再生、また移住を考える人の手助けとなるような職に挑戦です。
農業がしたい人、淡路島に住みたい人に、自身が感じたこと、経験してきたこと、そして淡路島の魅力を多くの人に伝えていきたい・・・夢はさらに広がります。
すでに町内会に入り、祭礼団の一員としても地元に溶け込み活躍中。農家さんや移住者の仲間からの信頼も厚い北川さん、これからも多くの人に慕われながら淡路島を盛り立ててくれることでしょう。そして大好きな淡路島の田舎で素敵なご家庭を築く・・・なんてことも近いうちにありかも!
取材日:2015年04月15日