10代からのあわじ暮らし
奈良県出身の木谷芽生(めい)さん(22才)が淡路島で暮らし始めたのは18才になったばかりの頃でした。淡路島に新設された吉備国際大学の一期生として入学したのがきっかけです。
家庭菜園でのトマト栽培や小学校での田植え体験など幼い頃から土に触れることが大好きで、進学時には自分は農業に向いているのではないかと考えるようになった木谷さん。彼女が選んだ大学では、農業の勉強ができると考え淡路島の豊かな農地をめざしての進学でした。地域創成農学部で地域密着型の農業について学び、淡路島のことが大好きになったといいます。農場での実習は特に楽しく、3回生になるとインターンシップとして地元農家さんで働き経験を積みました。
淡路島で夢をかなえる
4回生になる頃に参加した就農セミナーで出会ったのが、2525ファームという農業法人です。「日本一おいしい淡路島たまねぎを目指す!」と熱く語る社長の話を聞き、木谷さんは「淡路島で働きたい!この会社で働きたい!」と考えました。すぐにアルバイトとして雇ってもらい活動を開始しました。
彼女の農への思いや真面目な取り組み、そして何よりも若さとかわいい笑顔を熱い社長が見逃がすはずがありません。今年の4月からは同社に正社員として採用され、本格的な就農とあわじ暮らしが始まりました。
「お客様と直接お話しできるのがうれしい。」とイベント出店などでの接客を楽しむ木谷さんですが、炎天下でのたまねぎ収穫作業も苦になりません。土から引き抜いた大きくて輝くたまねぎ「蜜玉」を見るたびに感動し、元気が出るという根っからの農業女子です。
たまねぎ料理のレシピ開発や会社のFBでは週に3回もの更新を行なう多彩な能力の持ち主でもあります。
淡路島の人は温かい
淡路島への移住から4年半。ひとり暮らしですが、不安も不満も全くないと木谷さんは言います。学生時代に知り合った地元の方々や仕事を通じてできた人脈やネットワークについて溌剌とした笑顔で語ってくれます。
「人とのつながりやコミュニケーションを大切にしていきたい。」そして「将来は野菜の声を聞きどんな状況にも対応できるスペシャリストになりたい。」・・・そんな言葉を聞き、淡路島の農業の未来が明るく思えました。
趣味で始めたカメラでは農場や作物の写真だけでなく、休日には淡路島の風景を撮るのが楽しみだとか・・・。木谷さんが撮る写真を通して更に淡路島のファンが増えそうです。そして多くの人々がこの爽やか農業女子を愛し、応援してくれることでしょう。
*最近は島外の百貨店等でも特設イベントとして「蜜玉」を販売し、PRに自ら出かけているそうです。
詳しくは淡路島希望食品有限会社2525ファームのFBをご覧ください。
動画
取材日:2017年08月15日