淡路島は暮らしやすい
時友基吉さん(41歳)、真理子さん(38歳)ご夫妻が淡路島に移住したのは2016年3月のこと。それまではお二人ともに生まれ育った東京に暮らし、それぞれのお仕事で多忙な毎日を過ごしてきました。
「淡路島は二人に合ってると思うよ。」・・・ある時、お父さまが淡路島出身という友人からそんな言葉を聞き、時友さん夫妻は淡路島への旅行を計画します。初めて訪れた淡路島では、野菜や魚のおいしさに感激したそうです。
どんな情報でも手に入る東京にいたお二人ですが、淡路島でとれる食材の新鮮さやおいしさは、来て食べてみて初めてわかるものだったのですね。それからも何度か淡路島を訪れ、移住を考えるようになったようです。
その後、基吉さんの神戸支社への転勤が決まり、それを機に淡路島への移住となりました。基吉さんは朝晩、明石海峡大橋の景色を臨める高速バスでの快適な通勤が気に入っていると言います。「東京にいる頃より、仕事とプライベートのオンとオフがしっかりできるようになりました。まず、家族との時間や自分と向き合う時間が増えたことで忙しい日々における惰性の時間が減り、以前より中身の濃い一日を送れています。しかも各地へのアクセスが想像以上に良く、関西圏はもちろんのこと、東京への出張も月に2回は行けていますし、中国地方まで仕事が拡がるなど、移住前より活動的に仕事に取り組めています。」 とも。
長男くんは淡路島生まれ
現在のお住まいは不動産屋のネットで見つけた淡路市東浦地区のマンションです。淡路市には珍しい8階建ての最上階に住み、玄関前には広がる田畑、リビングからは穏やかな海の景色を見ることができます。阪神間への高速バスセンターにも近く、商業施設や病院もありとても便利な土地です。
移住から間もなく念願の子どもさんを授かり、今は3人家族の生活を楽しんでいます。子育てに関しても待機児童ゼロの認定こども園や小学・中学校も近くて安心です。
また、子育て中のご夫妻にとって何よりもうれしいのが、地域の方との交流です。親子で散歩していると声をかけてくれたり、古くから営業する喫茶店では常連さん達が息子さんを抱っこしてくれたりと多くの人が成長を見守ってくれています。
最初は淡路島に知り合いも親戚もなく不安だったというお二人ですが、今では先輩移住者さんや地元の方達とのネットワークも広がっているとのこと。明るい笑顔、気さくなお人柄の夫妻には人を引き寄せる魅力がたっぷりだからなのでしょうね。
明日のテーブル
「淡路島の人たちや食がすっかり気に入った。」というお二人ですが、特に強かった真理子さんの食への思いが形になりました。昨年度、兵庫県が募集した「ふるさと起業・移転促進事業」に採択され、「明日のテーブル」として起業し淡路島産の食品のネット販売を始めることとなったのです。家にいて子育てしながら働けると考えていましたが、仕事が忙しくなり息子さんは春からこども園に通園です。パパも毎朝橋を渡っての通勤ですが、それでもお休みの日には、家族そろってテーブルを囲むほのぼのとした風景が浮かびます。「明日のテーブル」で届く淡路島の恵みを囲んで、お友達やお客さんのテーブルでもきっと同じように笑顔が広がっていることでしょうね。
明日のテーブル
取材日:2018年01月15日