移住者ブログ

淡路島でのテレワーク

2020年以降、コロナ禍でリモートワークの人が増え、場所にとらわれない働き方の選択肢がどんどんと増えているように思います。インターネットがあればどこでも働けるんだから、自然豊かな淡路島に移住してのんびり暮らそう。私もそう思って淡路に移住してきた一人です。

ですが、都会にいる時と同じ感覚で、安易に移住してしまうと後悔することにも繋がりかねないと思うことも実際に移住して経験しました。今日はそんな私の経験談を元に、淡路島に移住してテレワークをするにあたって覚えておきたいことをいくつか書きたいと思います。

住む場所のネットワーク環境は要チェック

私が淡路島に来てはじめに住んでいた場所は、光回線を引くことができない地域でした。普段ビデオ会議ツールを頻繁に使う仕事をしている私としてはこれは致命的!予備のポータブルWifiルーターを持っていたので2ヶ月弱なんとか持ち堪えましたが、それでも回線速度は非常に遅く、正直仕事にならない日もありました。

どういうインターネットの使い方かにもよるとは思いますが、私のようにビデオ通話やオンライン配信が多い場合、ネットが遅いことはストレスでしかありません。モバイルWifiだと通信会社や場所によって速度が全然変わってきます(地域によっては全く電波が届かないことも!)。住む場所を選ぶ際には、家の間取りや設備を見るだけでなくネット回線状況のチェックも入念に行うことをおすすめします。

ちなみに今の賃貸は光回線を引くことができる住まいに限定して選びました。おそらく都会から淡路島に移住したいと考えている方は便利な場所よりも、あえて何もない自然豊かでのどかな場所を探す人が多いと思います。でも、そういう場所だとモバイルWifiの電波が届かなかったり光回線が引けない地域だったり、ケーブルテレビの加入が必須だったりしますので、住まい探しは慎重に。

テレワークで孤立はきつい

淡路島に来るまであまり意識しなかったんですが、都会って何だかんだで孤独を紛らわす場所が多いんですよね。家を出れば人に会うし、気分転換にちょっと利用できるコワーキングスペースや仕事ができるカフェも多い。

一方、淡路島で忙しくテレワークをしていると、1日の終わりに、

「あれ?今日1日誰とも会ってないし、もしかしたら誰とも話してないかも・・・!」

なんて思う日がよくあります。もちろん自然が豊かで食べ物も美味しいし、そんな環境で働けるということはすごくありがたいんですが、単身テレワークは寂しいなと感じることも多いです。人にもよるとは思いますが、特に田舎で孤立した環境でのテレワークは結構キツい。

そこで、私は移住者向けのイベントに積極的に参加して友人を作ったり、移住者が経営しているカフェに定期的に通ってオーナーさんとおしゃべりしたり、こちらで知り合った友人にヨガを教えたり・・・と、意識的に人と関わりを持つようにしています。

そういう人とのコミュニケーションの中で面白いイベント情報が耳に入ったり、移住者の友人の輪が広がったりするのも楽しい。テレワークではオンラインでのコミュニケーションに偏りがちだからこそ、対面で一緒に時間を共有できる人との繋がりを積極的に作っていくことは大切です。

ありがたいことに、淡路島はそういった移住者同士を繋げてくれるイベントも盛り沢山!

こちらに来てテレワークで孤立してしまっているかも、という方はそういう移住者向けイベントに足を運んでみるのもいいかもしれません。

コワーキングスペースを上手に活用

先日、相談員の藤本さんがブログにも書かれていましたが、今、淡路島はコワーキングスペースブームが起こっていて、新しい施設が続々とオープンしています。

私が時々利用させていただいているのは、商工会議所の1階に最近オープンした島の編集室SENKAさん。単発利用できるので、書く作業が溜まってきた時など、家ではなかなか作業が捗らず集中したい時に利用させてもらっています。

S BRICKのSHARE BASEは無料開放、古民家を改装したWorkation Hub紺屋町さんは会員制、SENKAさんは単発利用OKとそれぞれ色があるみたいですので、自分にあった働き方や居心地の良い場所を見つけられるといいですね。

コワーキングスペースのまとめについては藤本相談員のブログ「淡路島の「コワーキングスペース」最新情報」に詳しく書かれていますので、気になる方はぜひそちらをご覧ください。

「島時間」を積極的に取り入れる

淡路島に来たばかりの頃は、仕事が忙しいと家にこもりがちで、

「あれ?これやったら都会でのテレワークと一緒ちゃう?」と思う日もありました。

結局、テレワークって都会も田舎も家の中でできることは同じだったりします。だからこそ、私は「淡路島に来てよかった」と思えるための「島時間」を積極的に生活の中に取り入れるようにしています。

朝、時間がある日には海岸でヨガや瞑想をしたり、海沿いや川沿いを走ったり、仕事を早めに切り上げて夕日をぼーっと眺めたり。あとは地元の食材を買ってちょっと料理に時間をかけてみたり。仕事の合間合間でそういう時間を入れられるのはまさに「島」の魅力。大阪にいた時よりも出費は減り、生活の質は上がり、ずいぶんと心と身体が健康になったように思います。

それも意識的に「島時間」を取り入れているからこそ。せっかく淡路島でテレワークするなら淡路島の魅力を存分に感じながら「淡路島でしかできないこと」を意識的にライフワークに取り入れていきたいですね。

以上、淡路島でテレワークをするにあたって、私が移住する前に知りたかったなあ、と思うことをまとめてみました。これから淡路島に移住してテレワークを考えている方の参考になれば幸いです♪

この記事を書いた人

杉島 夏子

杉島 夏子

日本語教師・英語教師&ヨガインストラクター。海外・国内を転々としているノマドワーカー。新型コロナウィルスの影響で赴任先のインドネシアスマトラ島から大阪に帰国。テレワークが続く中、自然豊かな環境を求めて2020年8月から淡路島に単身移住。ippo language learningの屋号でフリーランスオンライン教師として活動している。 https://ippolanguage.com

このライターの記事一覧

Top