こんにちは。6月は梅雨で嫌だな〜と思っていたら、一週間くらい雨の日が続いたあと、急に真夏みたいな猛暑が続いていて、きっともう梅雨明けしたんですよね? 梅雨も嫌ですが、猛暑はもっと嫌💦 みなさんも体調管理にはお気を付けくださいね。今回は移住相談でたまにある「家庭菜園をしてみたい」についての現状を書いてみようと思います。
「家庭菜園できる物件」の現実
まず、相談で多い「庭付きの平屋の古民家」を購入し家庭菜園をしたいという内容。
こちらに辛口でお答えすると「そんな物件は滅多にありません」です(苦笑)
あったとしても奇跡的に見つかったというレベルだと思います。家庭菜園が出来るような広い庭(畑)付きの古民家はすごく大きい!!こんなに和室要りませんというくらい和室がいっぱいで、別棟で倉庫や長屋門と言われる門のような納屋が付いているものもあります。昔は家でお葬式をやっていたので、和室の引戸を取っ払って大きな部屋にすることでイベントごとに対応していたので和室が多いのだと思います。(これは岡山の米農家に生まれた私の経験談ですが、淡路島もたぶん同じような理由で家がデカいはず!)そんな趣のある家は残置物も多く、使えるようになるまでの片付けも大変。
なので、核家族化した今の暮らしに合うような「小さな平屋」ってのは新築するしかないのです。もしくは、古民家の母屋を壊して離れで暮らすとか(壊すのにも結構費用がかかります)、築30年くらいの家で割と広めの庭がある物件とか(こちらはだいたい二階建てが多いです)。あとは、バブル期に建てたれた別荘地にある小さめの家などは狙い目かもしれません。ですが、別荘地は平野ではなく、山を切り開いて造成しているので、畑というより、山な感じですが。。。⛰️
小さい家だと安く手に入るのでは?と思いがちですが、淡路島ではあまり需要がないからか大きい家の方が安かったりします。
2年間の家庭菜園ライフ
夢のないことを書いてしまいましたが(汗)私は奇跡的に家庭菜園が出来ているので、その模様を紹介しますね。
私は洲本市のとある団地に住んでいるのですが、団地所有の共同農園を借り家庭菜園を楽しんでいます。(過去記事に農園を借りるまでの経緯を書いていますので、ご興味のある方はどうぞ。)

今年度は圃場を借りて3年目。1〜2年目は、やってみたかった憧れの自給自足生活!といった感じで気合入りまくりでした。本を借りて農法を勉強したり、ホームセンターで買ってきた苗をいろいろ植えたり。最初は楽しくて畑にも足繁く通っていましたが、夏の猛暑、冬の極寒に耐えられず、畑に行くことも少なくなり。。。しかも家庭菜園を始めた理由が「節約のため」だったので、「近くの無人販売所で数百円で買えるのに、自分でやらなくてもいいよな」と、どんどん後ろ向きな気持ちに。2年目になると、隣の圃場の人に迷惑がかからないように草刈りだけとりあえず頑張る程度で、畑仕事はただの苦行になっていきました。なので、移住面談で家庭菜園がしたいという相談を受けたときは、
「ほんまに好きですか?めっちゃ大変ですよ」
とネガティブな回答ばかりしてしまいました。でも下手に農地に手を出してしまうと最後まで面倒見なきゃならないし(※そもそも農家じゃないと農地付きの家は購入できません。)最初は耕作放棄地や貸し農園などをツテで借り、家庭菜園をやってみるのでもいいのでは?と思います。小さな庭やプランターでも出来ますよ。
3年目に本気を出してみた
3年目の今年、本気で家庭菜園やってみよう!と決意を新たにしました。その理由はズバリ「昨今の異常な物価高」です。せっかく圃場が借りれているんだから、何か植えて育てないと損だよな、と感じるようになりました。
そして、知り合いに紹介してもらった「淡路有機農業教室」に旦那さんと2人で申込をし、4月から「パルシェ」で開かれる講座に通っています。この講座は4月〜1月の全10回で、有機農業の基礎が学べるというもの。講師は保田茂氏(神戸大学名誉教授)、西村いつき氏(兵庫県立大学地域資源マネジメント研究科客員教授)のお二人。今まで独学で勉強していたので、成り行き任せになっていた家庭菜園。きちんと体系立てて勉強していくと、なんでうまく育たなかったのかが、論理的に分かってとても面白い。さらに有機農法で作った野菜は栄養満点!だそう。保田先生は今年86歳なのですが、すごくお元気でお茶目なかた。それが栄養満点の野菜を食べて健康になるという何よりの証拠やな、と思わされます。

講座は、午前中は座学、午後が実習という内容で勉強したことをすぐに実践できるので身につきやすい。一年でぼかし(肥料)作り、果菜類の定植・管理方法、野草・緑肥の活用法などが学べるとのことで、4月はぼかしを作り、5月はぼかしをすき込みピーマンと茄子の苗を植え、6月はピーマンと茄子の芽かきと草マルチ(雑草をマルチの代わりに敷き詰めること)さつま芋の苗植えなどをしました。講座で習ったことを家でも試していくと、見違えるように野菜が育っています!!!
この講座に通い出してから、農業は義務教育でやるべきだな、と本気で感じています。自分で食べるものが作れる技術があれば、急に仕事がなくなっても生きていけそうな気がするし、物価高になっても焦らずマイペースに生きていける。
共同農園の向かいには、地元の方の田んぼもあり、毎年田植えされています。幼い頃に家業(米農家)の手伝いをしていたけど、手伝いレベルだからあまり実感が沸かなかったし、お米は儲からないから継がなくていいと散々言われていたっけ。。。自分で家庭菜園をやってみると農業の大変さがよく分かる。令和の米騒動で「お米が5kgで5000円」って高いように感じますが、これくらいお支払いするのは当然だなと思うようになってきました。日本の食を支えてくれる方々に感謝しながら、自分の分くらいは作れるよう、一年間しっかり勉強していきたいな。
では〜👋👋