こんにちは 淡路島YASAIBAのおおたしほです。
今日は、今年チャレンジした【はだか麦】についてです。
私たちは毎年のように、新しい種類の野菜作りにチャレンジしています。
私は、無肥料無農薬で『食べたいもの』を気軽に口に出し、
しんちゃんが種を調べ、気になる固定種があればそれらをスケジュールに組み込むことができるかを計算し、栽培するという流れです。
で、今年は【はだか麦】2種と【スペルト小麦】をやりました。
ソラマメと並んで、すくすく成長しました~
さて、収穫できたが、脱穀やらはどうしよう。
はだか麦だから、簡単に手でむくことができるのかしら… 無理だわ… どうしよう…
脱穀機のハーベスタという農業機械があり、農家さんはそれを利用するのだろうけど、うちにはありません。
夫婦協議の結果、以下の方法を取り入れてみることにしました。
①足踏み式脱穀機(輪転機)で脱穀した気分になろう。穂と茎部分を分けることができるだろう。
②穂の部分を手でこすり、ある程度脱穀できるだろう。
③唐箕(とうみ)で麦を選別できるだろう。
これらの農機具は、黒豆時にも大活躍してくれています。
作業①足踏み式脱穀機(輪転機)で脱穀した気分になろう。穂と茎部分を分けることができるだろう。→できた!
足踏み式脱穀機とは・・・直径約40~60cmの円筒型の扱胴(こきどう)に逆V字型の針金を付けたもので、踏み板を踏むとクランクによって回転します。稲穂を一把持ち、穂先を扱胴に当てて、回しながら脱穀します。一度にたくさん入れると稲穂がからまり、引き込まれそうになります。大正時代に急速に普及。
江戸時代に用いられた農具の扱き箸(こきはし)に始まり、千歯扱き、足踏脱穀機、動力脱穀機へと発達します。
一粒一粒を苦労して育てたのですから、一粒たりとも無駄にはできない、という思いと、能率・効率といった矛盾する2つの要求を満たすため、さまざまな工夫がこらされ、発達してきたようです。
足踏み式脱穀機を終えたら、
作業②穂の部分を手でこすり、ある程度脱穀できるだろう。→まあ、できたことにしよう!
作業③唐箕(とうみ)で麦を選別できるだろう。→できた!
唐箕とは・・・中国で発明され江戸時代の中ごろに日本へ伝わる、米や豆のもみがらやさやを取り除く道具。風の力でさまざまな選別ができる便利な道具。籾(もみ)や玄米を供給するための漏斗(ろうと)、手回しハンドルで羽根車を回転させて風を送る起風胴(きふうどう)、選別風胴(せんべつふうどう)、そして選別口(せんべつぐち)からできています。
上から入れ、ハンドルを回して風を送ります。すると、もみがらなどの軽いごみは開口部から吹き飛び、豆や麦は下へ落ちる。
というものです。
淡路島の農家の納屋には、昔は必ずといっていいくらい存在したものたちですが、今、使われている方はほとんどいないでしょう。
私たちは近所のリサイクルショップで手に入れました。唐箕なんて、保管が良かったのか、とてもいい状態です。
電力もいらず、場所を選ばず使用できますし、ものすごく簡素で簡潔で、とても使いやすいです。
脱穀機は足で踏み続けながら、手で作業し、次の束を取って…
唐箕も穂が詰まって出てこなかったりするので、ハンドルを回す人とその他の処理を行う人と…など、意外にコツがいります。
こうして、昨年の11月に種をまいた麦を、5月に収穫し、天日干しをし、6月に脱穀、7月に選別を行い、最終的にザルと目視で選果をします。
麦ごはんとして食べるか、粉砕してはったい粉にするか…楽しみ。
私たちは大きな機械は持っていません。
それがポリシーというわけでもなく、お金がないから買うことができないだけというわけでもなく。
昔から繋がっている種をまき、育てる。昔からの道具を使う。
それが、なんだか楽しいのです。
だけど、麦の作業で何が嫌って、「めちゃくちゃ痛い」んです。穂の先端がめちゃくちゃ尖ってて、手袋に刺さるし、
靴下に刺さるし。洗濯して、次履くときにも刺さるし。
もう、足つぼマットの尖ったバージョンの上を歩いてる気分です。麦作業あるあるなのかな??