移住者ブログ

島のクルマ屋さんに聞く!移住者の車の選び方

突然の連絡がきっかけで。。

 とある日、移住してからずっとお世話になっているクルマ屋さん、ミハラオートサービスの社長さんから突然電話がかかってきました。用件は、

 

 神戸新聞にお店の広告載せるので、「お客様の声」の実例として、出演してもらえませんか?

 

 というお願い(笑)ちょっと恥ずかしかったけど、断る理由もないので、二つ返事でお引き受けすることに。社長さんとは移住する前から知り合いだったので、島に来るときに車の購入をお手伝いしてもらいました。車を買ってからもお店の人というよりかは、友達に話すような感覚で気軽に車の相談ができるのがいいな〜と思っていたので、そんな感じの感想を書いておいてくださいとお伝えしました。

 

こんな感じで掲載されたそうです(笑)

 

 新聞に広告が載ってから、知り合い二、三人から新聞見たよ!と言われました(苦笑)結構見られているんですね。。いろいろ協力したので、私のお願いも聞いてっ!ということで、タイトルのお題に答えてもらえませんか?とお願いしたら、今回、快く引き受けてくれました。

 

 前置きが長くなりましたが、私は移住の時の車選びって本当に大事だと思っている。だから、このテーマを皆さんにも真剣に考えて欲しいなと思っています。なぜなら、私は移住前、島に家探しに来たとき、レンタカーで物損事故を起こしているから(泣)ペーパードライバーから、慣れない土地を運転、そりゃリスクは絶大です。ちゃんと保険に入っていたのでなんとかなりましたが、保険入ってなかったら。。。って考えるとゾッとします。

 

 

島のクルマ屋さんで車を買うメリット

 ーまず初めに、ミハラオートサービスのような地元のクルマ屋さんで車を買うメリットがあれば教えてください。

 

 島には、カーディーラー(メーカーと特約店契約を結んだ正規販売店)や、全国展開をしている中古自動車販売業者などのお店もあります。前者はそのメーカーに特化しているし、後者だと在庫数が多いので色々な車種から選べるというメリットがあります。その中で、ウチで買ってもらうメリットとしてあげるとするならば、購入後のアフターサービスが充実しているという点ですかね。

 

大きな整備スペース 

 

 例えば、事故にあったとき、とりあえず連絡してくれたら、状況によりますがレッカー車で駆けつけるなどの対応をしています。ウチは車の保険商品も扱っていますが、ウチで扱っている保険に入っていなくても、現場に駆けつけて、車の引き取りや、自社で持っている代車をお貸しするなど、お役立ちできそうなことがあれば協力させてもらっています。

 

 あと、車を買うときには、その人のライフスタイルをじっくりお伺いするようにしています。商品のいいところを説明して買ってもらうというのではなく、その人に合う車をおすすめするといった感じですかね。だから、お客さんの望むライフスタイルと欲しい車が一致していないと思ったときは、割とはっきりとやめたておいた方がいいと伝えています(苦笑) 黒川さんの場合だと、初め島に来た時は、島にいつまでいるかも分からない、運転に慣れていない→初期費用が低い中古の軽自動車。 黒川さんの旦那さんが購入の相談に来た時は、DIYのために使う車、島内でしか乗らない→長距離運転には向いていないが、荷物がたくさん詰める軽バン。 こんな感じで提案させてもらってます。

 

おしゃれで落ち着く打ち合わせスペース(逆光で暗く写ってます、すいません)

 

 ーいつも、提案力がすごいな〜ってびっくりしてます。あと、淡路島の交通事情あるあるとか、移住者さんが気をつけておいた方がいいポイントがあれば教えて欲しいです。

 

 そうですね。先ずクルマは必要だと思います。島の公共交通機関にバスはありますが本数が少ないので移動にクルマは欠かせません。あと、狭い道が多くあるので脱輪に注意が必要ですね。そう考えると、最初は小回りが利いて維持費も安い軽自動車を乗られるのが良いかもしれません。万が一の事故に備えてドライブレコーダーを付けておく事もおススメします。

 

 ー以前、駐車場の当て逃げが多いからドライブレコーダー勧めてくれましたよね!

 

 

同じ軽トラでも、ぜんぜん違う

 ーところで、このお店の売れ筋の商品ってなんですか?

 

 やっぱり島には農家さんが多いので、軽トラが主力商品です。その人の農業のスタイルに応じた車種をご提案しますよ!

 

 ー軽トラってミッションとオートマの違いくらいしかないと思っているんですけど、他に何か違いがあるんですか?

 

 例えば、二駆と四駆。コンテナに入れた野菜を農民車や手作業で道路まで運び、そこから車に積み込むだけなら二駆で十分、田んぼの中に軽トラを入れて収穫するとか、すごい斜面に圃場があるなど、馬力が必要な方は四駆。あと、タイヤの前後の間隔が狭い(前タイヤが座席の下にあるタイプ)とタイヤ前後の間隔が広い(前タイヤが足元にあるタイプ)。前者は足元が広くて小回りが効くので、整地されていないクネクネ道が多いようなところに圃場がある人向け。後者は小回りが効かない分、安定感ある走りが特徴なので、整地されている圃場の農家さんや、配達などで高速を使う人向けですね。

 

タイヤの前後の間隔が狭い軽トラは、足元が広くて小回りが効く
タイヤ前後の間隔が広い軽トラは、小回りが効かない分、安定感ある走りが特徴

 

 ーめっちゃおもしろい!その観点で、今後、軽トラを観察してしまいそうです (Fin)

 

 

お店は国道28号線沿い、中山峠にあります

 

 移住者さんって、家探しを必死でやっている印象があるのですが、家と同じくらい車も大事なんだと今回のお話をお伺いして再認識。島の中で車を選ぶと選択肢は狭まりますが、その車のこと、そして自分のことを知っていてくれる人が側にいてくれるのって、何かあったときに心強いことだよな、と思います。

 

 では、良い夏を〜

 

 

この記事を書いた人

黒川香苗

黒川香苗

1984年岡山生まれ。大学卒業後、大阪の建材メーカーでデザイン開発を担当。退職後、夢だったゲストハウス開業に向け、生きた英語を学ぶため単身カナダへ。帰国後、開業に向けての準備をするうち、ひょんなことがきっかけで南あわじ市地域おこし協力隊に。卒隊後は淡路島に定住し、ADDress淡路島の大家兼フリーのデザイナーとして活動中。

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