移住者ブログ

『SHARE HORSE ISLAND』と『島ノ環ファーム』を紹介!

こんにちは!
あわじ暮らし総合相談窓口で主任相談員をしている赤松清子と申します。
今月より、月1回のペースで淡路島の移住者情報や旬便りを掲載していきますので、どうぞよろしくお願い致します。

初回の情報は、先月に洲本市で開催された移住者向けバスツアーの様子です。
ツアープログラムの中で、“馬とふれあい体験“と“玉ねぎ収穫体験“がありました。
体験施設を運営しているのはもちろん先輩移住者さん。
田舎でしっかりと暮らしている逞しい若者なのでご紹介していきましょう。

まずは、“馬とふれあい体験“の『SHARE HORSE ISLAND』の山下さん一家。

代表の山下勉さんに私が初めて会ったのは、2013年2月のこと。彼は、大阪府箕面市出身ですが、その時は岡山県美作市で地域おこしを生業にしていました。ちょっとしたご縁があり淡路島に興味を持ち、情報収集をされている中で、当方の相談窓口にもお越しになったのです。・・・自分の意見をキチンと持ち、精力的に動く好青年・・・それが私の印象でした。

淡路島に移住したいという強い気持ちと真摯な行動が通じ、洲本市地域おこし協力隊に見事採用されました。担当業務をこなす傍ら3年の任期中に「SHARE HORSE ISLAND」を立ち上げられたのです。

その間、ご結婚もされ、お二人の可愛い娘さんも誕生し、ますます脂がのってきた山下さんファミリーですが、勉さんが家族同様に愛情を注いでいるのが、2頭のお馬さん。
風月(ふうげつ):元・寒立馬(かんだちめ)。農耕馬でとっても力持ち、しかも優しい!! アネロワ:元競走馬。立ち姿がなんとも美しい!!

とこで SHARE HORSE ISLAND って??
「暮らしに馬」をコンセプトに馬との暮らしをシェアする。⇒人と馬とのハートフルな関係性をくらしに身近なところに取り戻す。ということを目標に「馬とはたらく」「馬とすごす」をテーマに、馬と畑を耕す「馬耕」や、林業で切った木を引き出す「馬搬」など、普通の乗馬クラブでは行っていないユニークな活動をされています。
(先日この取り組みがサンテレビさんでも紹介されました。(サンテレビニュース

そういえば、私が幼いころは淡路島にも馬がいて、道を歩く姿や大浜海岸で観光乗馬をしている姿を覚えています。
山下さんは、そのような淡路島と馬との歴史も踏まえ、この事業を推進しているんですよ!

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私たちは、かつて馬産地であった淡路島から1000年単位のスケール感で、馬たちと共生する馬と共生する時代、
馬を軸にしたコミュニティ、これからの馬事文化を創造していきます。
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今回の馬とのふれあい体験では、ブラッシング・餌やり・乗馬などをさせてもらいました!

お馬さんの体温は人間より高く母親の胎内温度に近いので、懐かしい優しさを感じ癒されるそうですよ。
私も触ってみましたが、お鼻がふにゅふゆとして柔らかったのにはビックリしました(笑)
お馬さんは、とっても臆病で感受性が強いから、まず人間がリラックスしないとお馬さんも興奮します。優しく話しかけるのも重要だそうです。お馬さんんと触れあうことで、自然と人間の気持ちも和らぐということなんですよね。

 

 

なんと、馬さんが寝る馬小屋には人間も滞在したり食事したり寝たりできるスペースがあるんですよ!
≪島の馬小屋yosuga≫
もともと牛小屋として利用されていた古い建物を仲間たちとリノベーションしたそうです。

 

山下さん一家が感じたあわじ暮らしとは??

★年中通して気候が温暖・食が豊か。
★都市と比べるとレジャーは少ないが自然環境の豊かさを考えるとおつりが出るくらい。
★自分達が暮す五色の農村地域は、おばあちゃんネットワークがSNS以上で、空き家情報も有り!
★地域の行事である「100歳体操」では元気なお年寄りがいっぱい!
★子育てセンターが充実しているし、地域で子どもを見守ってくれる。

~何よりも人とのかかわりが大切 ➡ 移住者ネットワーク&地域とのつながり~

乗馬に限らずホースボード体験など淡路島での馬とのユニークな体験が可能なので、一度WEBサイトのサービスページをご確認下さい♪
*奥さまの恵子さんがライターをしていた頃の過去記事も是非お読みください!こちら

 

次は『島ノ環ファーム』の三崎さん夫妻。

私が初めてお二人に会ったのは、2016年11月のこと。当方の移住窓口が行っている1泊2日の特別面談オーダーメイドツアーに参加して下さったのです。埼玉県に住んでいるが、夫の転職を機に関西圏への移住を検討しているとのことで、奥さんの咲さんは長年の夢である有機農業をやりたい!ということで淡路島への下見となったわけです。

ツアー時には淡路島で有機農家として研修生もたくさん受け入れている農家さんを訪問したり、夕食交流会では先輩移住者の有機農家柴山夫妻をゲストに迎え、懇談と情報収集。運よくツアー翌日には柴山さんが主宰するオーガニックイベント「島の食卓」があったのです! 急遽淡路島滞在を一日伸ばしイベントに参加。その時の出店者や参加者との出会いが、淡路島移住への大きな原動力となったのは間違いありません。

トントン拍子に話が進み、2017年2月に咲さんは有機農家さんでの研修が決まり、夫の雄太さんは洲本市地域おこし協力隊の農政課担当で採用されたのです。会社勤めから一転して農家を目指すことに・・・相談員の私もびっくりしましたが本人が一番驚いているとか(笑)

正直なところ相談にお見えになった時の印象としては、咲さんは有機農家として頑張れる!・・・でも雄太さんはどうしよう~大企業なんてないし就職が大変かも・・・なんて心配してたんですよ(笑)

淡路島での暮らしが2年を過ぎ、それが全くの取り越し苦労だと分かりました!
こんなに逞しい農家さんへと成長なさいました!!

昨年9月から台風に耐え、農薬不使用&自家製肥料で栽培した新玉ねぎも大きく育ちました。
ツアー参加のお子さんも大喜びの収穫体験です。

農薬を使わない農業となると田畑を借りるのが大変なのですが、地元の若者がいなくなった過疎の地域で「農業をしてくれる若者がいるなら受け入れよう!」とOKが出て、まずは1反からはじめ、今は5反近くにまで広がったそうですよ。

苗つくりも自分たちでなさっています。
温床は、放置竹林の竹をチップ化して一次発酵させたものを、米ぬかと薄いミルフィーユ状にし発熱させているそうです。竹は乳酸菌を多く含むので、フワッと乳酸発酵した香りがするんです! コンパネの内側には、家にあった古い畳と無農薬米の稲藁を仕込んで保温力を高めています。もちろん温度が上がりすぎると苗が枯れてしまうので、状況を確かめながら蓋の開閉をしなければなりません。私なんかは邪魔くさい!って感じるけど、彼らには「可愛い苗の顔をみて世話できるのが幸せ」となるんです☆彡

彼らが目指しているのは「平飼い卵の自然養鶏を軸に野菜栽培と組み合わた有畜複合経営」。
仲間やご近所さんの助けを借りて鶏舎もワークショップ形式で建てたそうです。イタチが多いこの地区では、一気に始めるのは無謀なので、初めは少数羽に抑えて島で確保できるエサの量を見ながら、少しずつ鶏舎を大きくしていく長期計画ということ。何よりエサと環境にこだわりたいということで、慎重に進めていくそうですよ。


販路は、咲さんの八百屋時代のキャリアを活かしてご自身で営業をかけ「ここだったら私たちの栽培方法を理解してくれてキチンと売ってくれる」という八百屋さんを関東・関西・北海道などで7店舗ほど確保されたそうです。

地元の農家さんと仲良く暮らしていく秘訣は??
★地元農家さんの感覚は、畑も家と同じ。人に見られていると思って綺麗にすることを心掛けている。
★自己実現で始めた農業だが、今では「土地を守る」のが農業だと感じている。
★お互い助け合うのが当たり前で、世間話も仕事の内。1日3回畑の様子を見に来るご近所さんがいるが、鬱陶しく思うのではなく逆に顔をみないと具合が悪いのかと心配するほどになった。

そんな謙虚な気持ちで農業と向きあう三崎さん夫妻には土地の神様も味方したのでしょう。不思議なご縁で空き家も見つかりました。咲ちゃんのお腹には待望の赤ちゃんが宿り、今月には鶏舎にヒヨコさんが入り、来月にはご両親が近くに移住して来られるという幸せの連鎖。

淡路島の青空に三崎ファミリーとニワトリの賑やかな声が響く~~私までウキウキしてきましたぞ(^.^)

個人販売もしていますので、『島ノ環ファーム』要チェックです!!

 

長文、最後まで読んでいただき有難うございました。
では、また来月もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

この記事を書いた人

赤松 清子

赤松 清子

生まれも育ちも淡路島。高校卒業後、田舎が嫌で3年間ほど京阪神で暮らしました。でも、なぜか、淡路島に帰って結婚しちゃったんですよね(笑) 子どもたちも独立し、移住相談員を始めて8年以上が経ちました。移住希望者さんは十人十色。 これまでの経験を活かし、相談者に寄り添ったフォローをいたします!

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