移住者ブログ

春のだんじり祭り

こんにちは、紡ぎ屋の藤本沙紀です。

いよいよ待ちに待った、ゴールデンウイーク!!
10連休は、みなさんどんなふうに過ごされるのでしょう?

淡路島はこの時期、各地域で春のだんじり祭りが行われているので、
観光がてら見に行くのもおすすめですよ♪

わたしは先日、南あわじ市阿万(あま)のだんじり祭りへお邪魔して来ました^^

4月21日(日)、阿万海水浴場に集結しただんじりの姿は圧巻。淡路島でもこれだけの台数が集まるだんじり祭りは、他にないそうです。


阿万の祭りの特徴は、歌舞伎や浄瑠璃をベースとした「だんじり唄」。阿万はだんじり唄発祥の地といわれ、各団体ごとに唄を披露するところから始まります。

その中でも上町檀尻保存会は、だんじり唄コンクールで何度も優勝するほどクオリティが高く、歌い手として東京でも活躍されているのだそうです。

しかもこのだんじり唄、楽譜というのは存在せず、歌詞やリズム、細かな音程ひとつまで、先輩が歌いながら受け継いでいくのだそうです。何が凄いってこのだんじり唄、10分くらいあるんですよ?!それを人の経験と記憶だけで伝え継いでいくって…まさに伝統とはこのこと(涙)

この日は大人だけでなく、太鼓を練習してきた子供たちも、一生懸命リズムを取ります。

この姿もいつもたまらないんですよね~…愛おしい♡(笑)

2時間ほどかけて全ての唄が歌い終わると、次はだんじりを練りながら、亀岡八幡宮まで向かいます。

この日ばかりは、車よりもだんじりが優先!(笑)うっかり見とれていると、車が出せなくなったり駐車場がいっぱいで停められなくなってしまうので、ここはグッとこらえて先回りしましょう!

八幡さんにつくと、周辺には子供たちが喜びそうな出店がたくさん並びます。

川と山をバックに、鯉のぼりが風に吹かれるこの雰囲気…ため息が出るほど素敵でした♡

お祭りを案内してくれた小さなガイドMちゃんは、だんじりよりもサメ釣りに必死。(サメの口に札が挟まっていて、書かれた番号から好きな景品を選べるというものでした)

釣り上げたのは5番のサメ!景品としてもらっていたのは…まさかの恐竜の卵でした(笑)

わたしが写真を撮りまくっていたもんだから、出店のおじさんに「ほら、お母さんにも見せて撮ってもらい~」なんて言われてしまい、 ‟わたしもそんな風に見られる年になったのか…” と、しみじみ。

でも、わたしもいつかはこんな風に子供を連れて、「ほら、パパが出るから早く見に行くよ~!」とか言ってみたいなぁなんて、妄想が爆発していたのはこの素敵すぎる雰囲気のせい。

そしてMちゃんママから「毎年これを買うのが私の楽しみなの!」とおすそ分けしてもらった栗まんじゅうは、ベビーカステラのほんのり甘い生地の中に、あんこと栗一個がまるごと入ったあったかスイーツでした。甘さ控えめで美味しかった。

すっかり出店を楽しんでいると、ようやくだんじりも到着!

細い出店の間を抜けて来るだんじりの姿も、お祭り感が増して良い雰囲気ですよ♪

そしてここからが一番の見どころ!先導の合図で、八幡さんの敷地内を端から端まで一気に駆け抜けます!!!

砂埃を上げて走る姿は、もう本当にカッコ良いんだから♡♡

合間に行われる、見たことない大スケールのもちほりも衝撃的でした。(怒られそうだけど、なんかジブリに出てきそうな絵…笑)

※もちほりとは、‟餅を放る”淡路島の一大イベント。この瞬間だけは、老若男女関係なく「そんなに餅が欲しいんかっ!」と思うほど、みんな餅以外何も見えなくなる少々危険な時間です。子供は気を付けましょう。

そして、八幡さんでのパフォーマンスが終わると、だんじりはそれぞれの地区に戻り、夜の8時ごろまで練り歩きます。

東京から来たわたしにとって、だんじり祭りという文化はとても新鮮でいつ見ても刺激的。この日だけはその場にいる男性が全員、無条件にカッコよく見えてしまう日です(笑)

ゴールデンウイークに予定がない女性の皆様はぜひ、淡路島へ来てだんじりマジックにかかるというのはいかがでしょうか?

5月3日と4日は、沼島で漁師さんたちがだんじりかつぐってよ♡

この記事を書いた人

藤本 沙紀

藤本 沙紀

2017年3月、東京から淡路島へと移住し「紡ぎ屋」の屋号でフリーライター・制作ディレクターとして活動中。2020年に島の男性と結婚し、2022年に第一子を出産。島で子育てをしながら、webメディアのライティングを中心に、イベントPRや観光情報誌などで淡路島の魅力を発信している。制作実績には県民局から受託した淡路島の「移住促進パンフレット」、「支援メニュー早読み表」、洲本市から受託した「洲本市移住BOOK」などがある。 https://tsumugiya.site/

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