こんにちは、あるいはこんばんは。相談員の田畑です。
気候の良いこの時期は、淡路島に限らず各所で色々なイベントが開催されています。
私の住む南あわじ市の阿万地域でも週末になるとなにかしらのイベントがあり、自治会役員として、または知り合いから誘われてボランティアとして参加しています。
小学校創立150周年記念式典、海岸清掃、避難訓練、、、そして、先日はハロウィーンで子供たちの歩く車道の交通整理なんかもやってきました。
まだ4歳か5歳くらいの児童が魔女の宅急便のキキやアナと雪の女王のエルサのドレスを着飾って、商店街の大人たちに
「Trick or Treat!」
と声をかけてお菓子を貰っている様子は、本当に微笑ましい。最初はこんな様子で交通整理の誘導棒を駆使して車道の安全に努めていたんですが、ふと我に返りいつもの分析脳が動き始めました。
「これって、いくらかけてるの?」
イベント終了後の集合写真。メインスタッフとお菓子をもらって満足な子供たち
子供たちにかけるコスト
これは、移住間もない頃に知人に誘われて手伝ったボランティアの時から感じていたことですが、この地域の人たちは子供のイベントがあると全力でサポートするのが当たり前になっているようです。夏の阿波踊りでは毎夜体育館に集まって仕事を終えた大人たちが誰一人取り残すことなく熱心に踊りを教える。本番当日も子供たちが沿道を練り歩く後ろを太鼓や笛、各種鳴り物がついて歩きますが、それらを演奏するのも近所の大人たち、、、クリスマス演奏会では、大人たちも楽器を持ちより一緒に合奏の練習をおこなう。1回のイベントに10人以上(時には30人以上!)の大人が関わり、子供たちの思い出作りに一役買っています。
そして、今回のハロウィーン。子供たちは大体70名くらい。それに対して大人はスタッフが20名とお菓子を配る商店街の方々が約30名、それに付き添いの親御さんたち約50名を加えると、、、子供のイベントなのに大人たちの方が多い(-_-;)
駐車場の誘導係:多分ジョーカー?
交通整理をする、多分ホラー映画がNetflixの何か?
意外と贅沢?な田舎の子供たち
今回のハロウィーンは地域おこし協力隊が中心になって商店街の方々への声掛けや協賛集めなど多方面にわたる段取りをしてくれました。そして、お菓子の袋詰めなどは10人近い有志の大人が夜な夜な集まって準備し、当日は子供たちを誘導する人、交通整理する人、お菓子を配る人、写真を撮る人?などなど多数な大人たちが関わりました。
これを金額換算すると、兵庫県の最低賃金1,052円×延べ130時間/人で約14万円くらいにはなります。
各季節ごとに色々なイベントが催されているので、1年でみると100万円を超える支援を受けているのと同じです。私は西宮という大阪と神戸に挟まれたベッドタウンで育ったのですが、時代背景もあるのか大人が子供のためにこれほど関わってくれた記憶はありません。
都会では子供たちの思い出作りは主に両親に任されていて、その時間的金銭的コストもすべて親が負担していますが、この地域ではここに住む大人たちでその負担を分担しています。だから田舎の方が良い、、、とは言うつもりはありませんが、考えようによっては都会では受けることのできない贅沢なのでは、とも思います。
協賛いただいた商店街の様子
都会とは違う良さがある
淡路島にももちろん進学塾はあります。大手予備校もサテライトならあります。でも本気で最難関校を受験するための勉強をするならベストな環境だとは言い難いかもしれません。スポーツも子供たちの人数や指導できる人の都合で選択できる種目は限られていて、都会の子供たちほど選択肢は多くありません。
そして地元の大人たちもその辺りは十分わかっていて、その分を子供たちの思い出づくりに地域をあげて尽力しています。この思い出が地元への愛着になって、地元に留まったり、いつかUターンで帰ってきたりすることを期待して。。。
今年1番派手だった?
と、かなりいい風に書きましたが、実際は大人もかなり楽しんでいるみたいです。特にハロウィーンの仮装はお年を召した人ほど派手になる傾向があり、、、
「今年の衣装、○○とかぶったわぁ~」
「あかん、負けた」
など、子供のイベントに似つかわしくない声がそこかしこから聞こえ、1年に一度の意地の張り合いにもなっているみたいです。
移住を楽しむ方法はたくさんありますが、子供たちと一緒に地域の人たちと触れ合うのもお勧めですよ(^^♪
私には一緒に触れ合う子供はいませんが、、、