新年あけましておめでとうとございます。淡路島のお正月は多くの帰省客や観光客を迎えにぎわいました。今年初のインタビュー先、「Cafe ばーど」にも多くの方が訪れたことでしょう。そんなお話をオーナーの飯島裕美さんに聞いてみました。
「Cafe ばーど」は南あわじ市八木の国道28号線の南側に位置します。その昔「ロッキー」として多くの若者に人気を得た喫茶店でしたが、長い歴史の中で何度となくオーナーや名前が変わってきていました。
昨年の4月に新しくカフェを開いたのが山形県出身、東北美人の飯島さんです。飯島さんが淡路島に移住したのは2013年のこと。それまで名古屋で5年ほど飲食業についていましたが、いつの頃からか田舎に住みたいという思いを持ち始めます。移住者受け入れに力を入れている島根や瀬戸内の島々、そして淡路島の「あわじ暮らし総合相談窓口」にも問い合わせたと振り返ります。
一度様子を見たいと淡路島を訪ね、たまたま宿泊した民宿で思わぬ縁が彼女を待っていました。「淡路島で暮らしたい。」そんな言葉に反応したのは、ちょうどヘルパーを探していた民宿のオーナーでした。すぐに話がまとまり住み込みで民宿の全般を任され、掃除や雑用はもちろん、淡路島の豊かな食材を使っての調理を学びながら料理の腕を上げます。同時に地域のヨガ教室やNPO法人淡路市国際交流協会のイベントに参加し、島内のいろいろな人とのネットワークを広げてきました。
そんなところへ飛び込んできたのが、「ロッキー」の跡地でのカフェオープンでした。淡路島で知り合った陶芸家さんの紹介で、もともとの持ち主に店舗を借り営業するという話でした。すぐに決断し、話があった2か月後には店の改修に取り掛かり、2014年4月には見事にすてきなカフェとなった「ばーど」をオープンさせました。
穏やかで優しい笑顔の飯島さんですが、料理の腕はもちろんのこと、センスの良さはピカイチです。そして店内の改修や装飾、トレイなどの備品も手作りしてしまう器用さには感心せずにはいられません。
そして、オープン時に東京から駆けつけたのは友人のたむらさん。今も大切な助っ人で、二人三脚でスイーツやパン作りなどに取り組みお店を盛り立てています。笑顔のお二人
に出迎えられ、ほっこりとお茶や食事を楽しみに来る地元のファンも多いようです。
「淡路島の人ってフレンドリーですよね!」という飯島さんこそ、とってもフレンドリー。
山形にはなかった海、淡路島にはほとんど降らない雪・・・変化を楽しみながら、またカフェも進化させていってくれそうで楽しみです。
取材日:2015年01月15日