移住者の声
倉田祐貴さん・恵利さん

淡路島をhomeに旅する暮らし

職業:会社員 移住年:2015(恵利さん2021年) 前住所:香芝市(恵利さん:大阪市) 現住所:淡路市

春の気配を感じる3月のはじめ、すてきな夫婦を訪ねて山道を走らせました。くねくね道を上ると、丘の上の別荘地に建つ少し古いけど可愛らしい三角屋根のおうちから倉田夫妻が出迎えてくれました。

 

やりたいことより、住みたい場所

22歳の時に淡路島に移住してきた祐貴さん、幼少期から旅が好きだったそう。周囲の友人が就活をしているころ、自分は旅をしながら住みたい場所探しをしていたとか。

 

「やりたいことより、住みたい場所のほうが重要だと考えていました。やりたいことはその時々で変わっていくけれども、住みたいと思う場所はあまり変わらないから。もし仮に、仕事が合わないってなっても、住んでいる場所が好きならあまり苦にならないと思うんですよね。」

 

旅先で購入したハーブティーを飲みながら

 

時間があれば旅に出る

基本的に休みの日は旅に出かけるという倉田夫婦。淡路島が好きで移住してきたのになぜ?と一瞬疑問に思いましたが、住みたい場所と行きたい場所は違う。淡路島は住みたいところだと語ってくれました。

 

「奈良出身だったので、海の近い暮らしに憧れがあったんです。なので、移住先候補として沖縄とか小豆島とかいろいろ見に行きました。でもやっぱり、島を拠点にしてしまうと移動は飛行機やフェリーの時間に合わせないといけない、そこが少し引っかかりました。淡路島なら橋で繋がっているので、自分が思い立ったらすぐ、それこそ24時間どこにでも行ける。そういう軽やかさに魅かれました。」

 

旅行先の風景

 

少しでも時間があると、ふらりと旅に出かける。行先だけをとりあえず決めて、立ち寄りたい場所はその道中で決めていく、その過程もすべて楽しむ。今年結婚したばかりの恵利さんとは趣味がほぼ一緒なので、行き当たりばったりの旅でもストレスは感じないそう。

 

暮らしと旅が仕事につながる

自分の感覚の赴くままに作り上げていく旅。そんな旅先ではいろいろな繋がりが生まれるそう。北海道でたまたま寄ったパン屋さんが、お気に入りの芦屋のお店のご家族だったり、とか。好きを軸に旅をしていくと、場所は関係なく繋がっていく、旅先でどんどん友人が増えていく。

 

「旅先での偶然の出会いが、プライベートだけでなく、あらゆる形で仕事に自然と繋がったり、活かせたりすることもあります。仕事のことを考えて旅している訳ではないんですけどね。笑」

旅先で購入したお気に入りが詰まったキャビネット

 

やらされ仕事ではなく、ほんとの好きがセレクトされた場所。こぞら荘から感じるセンスの根源を垣間見た気がしました。

 

島の日常の特別な瞬間を切り取っていく

旅好きな倉田夫婦にあえて、淡路島での過ごし方を聞いてみると。

 

「海を見ながらあてもなくドライブして、いい景色を見つけたら写真を撮っています。」

 

すてきな景色を見つけるコツは、いつもと違う道を選んだり、高速道路は使わないこと。でも、いつも見ている海でも日によって色が変わったり、同じ道でも季節によって植物が変わったり、日常の中にハッとする風景がたくさんあると教えてくれました。

いつも使うカメラは旅先で購入したアンティークテーブルの上に
淡路島の海岸線
春になると桜が満開になるという、ベランダからの景色

 

旅によって新しい感覚を手に入れつつ、淡路島では日常の変化を敏感に感じ取り、感性を研ぎ澄ませていく。自分を見つめなおす場所として、ちょうどいい塩梅の場所が、ここ淡路島なのかなあと感じました。

 

 

こぞら荘

兵庫県淡路市里573の6右上ル

Webサイト:https://kozorasou.com/

取材日:2022年03月05日

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