移住者ブログ

淡路島でワーケーション!?

この記事は、2022年6月4日に開催された「オンラインライブ相談会 突撃!!あわじ暮らしさん」の内容を抜粋して書き起こしたものになります。イベントの様子はこちらでアーカイブ配信されています。

 

第一回目のゲストは淡路島で企画会社を立ち上げられた富田祐介さん。当日は富田さんの会社の事務所であり、カフェやコーワーキングスペースが併設された複合施設「Workation Hub 紺屋町」にお邪魔して、淡路島で仕事を作ることの楽しさや、淡路島でのワーケーションについてのお話をしていただきました。

 

ワーケーションに興味を持ったきっかけ

ワーケーションという言葉を知ったのは、5~6年前。
その言葉を知ったとき、いつか淡路島で出来たらおもしろいだろうと感じた。

 

それとは別に、島に移住して5~6年たったころ、淡路島に移住して仕事を作りたいという相談を多く受けるようになってきた富田さん。いつも相談されたことに対して基本ポジティブに返してきたつもりだった。だけどある時、「あーそれはこうやって、こうやって、失敗するな」と口にはしなかったけど、ネガティブな感情を持っている自分に気づきました。自分が淡路島に来たころ、飲み屋で淡路島でやりたいことを地元の人に語ったとき、「それはこうで、ダメや~」と言われたときと同じことを思っていることに気づきます。

 

もしかして、淡路島に来た時に感じていたキラキラした気持ちを感じられなくなってきている、感度が落ちてきているのでは?
一度まったく別の場所に行って、気持ちをリセットしたい!

 

とその時に強く思ったそう。

そして、「暮らしの実験」と称して、一年の内一か月を海外で過ごすという実験を開始。とくに理由もなく選んだ場所は、ベトナムチャナン。ベトナムに来てすぐのころはすべてが新鮮でキラキラして見えた。でも滞在期間の後半になってきて、冷静に見返してみると「これ全部淡路島にあるやん、早く淡路島に帰りたい」と思ったそう(笑)

 

 

場所を変えると思考がクリアになる

富田さんが、ベトナムに一年に一回通う生活を取り入れてよかったことをお伺いすると。一つ目は、周りに知り合いがいないから集中でき、自分の内側と向かい合う内省の時間を持てたこと。二つ目は、海外なので電話がかかってこず、連絡はメールかオンライン。自分の時間が増え、普段ゆっくり考えられなかったことを考える時間が出来たことだそうです。

 

このベトナムでの経験を興味深く思った富田さん。
なぜこのような現象が起こるのか調べたらしく、その理由を教えてくれました。

 

初めての場所はなぜ集中できるのか?

脳科学的な話で、全然知らない場所に行くと警戒心がすごく強くなるんです。周りに危険なものがないか脳が感度を広げて、いろんなものを察知する。それは脳のいろいろなことを刺激するらしく、いままでなんとも思わなかった、例えば、道端の「石ころ」にも感動できる!! それで旅先から石ころを持って帰ったんだけど、帰ってから2、3日経って見てみると、なんで持って帰ったんだろ?って思ったり(笑)それは、そういうことらしいです。

 

観光で淡路島に来る人も僕らと同じ体験をしているのではないかと感じ、淡路島に来て感度が高まった人たちを受け入れられる場所をもてたらと漠然と思うようになった。

 

 

ワーケーションハブの日常

コロナ禍なので、交流イベントは少ないですね。イベント化すると白々しくなってしまうので、一緒にごはん食べに行きましょう!とゆるくお誘いする感じで、ワーケーションハブの会員さんと一緒に飲みに行ったりもします。人数が少ないときは、あえてカウンターの店にご案内して、店員さんに会員さんを紹介して直接仲良くなってもらいます。そうすると僕がいなくても勝手に一人で行けるようになる。ずっと僕を通さないといけない状態だとお互い気を使うと思うので。

 

ここ(Workation Hub 紺屋町)に来た人はめっちゃ仕事してますよ(笑)家で集中出来ない人など、島に住んでる人も個人会員として使ってくれています。たまにこんなこと一緒に出来ませんか?と誘われることもあります。企業会員の方は淡路島で仕事を作るために来ているので、こんな切り口でどうですか?みたいなコンサル的なアドバイスをしたり、やりたいことに対してマッチングしそうな会社を紹介したりもしています。

 

会員でなくても使用できる一階に併設されたカフェ
カフェ奥の会員専用のスペースからは中庭が望めます

 

シマトワークスのメンバーはずっと場所に縛られない自由な働き方をしてきた人たちばかりなので、同じ場所にいるのはしんどいと感じる人ばかり。だけど、拠点をつくるときに社員が誰もいないと場所の魅力が減るから、出来るだけ誰かいるようにしたいと思った。なので、この場所をつくるにあたっては、自分たちが居心地の良いずっと居たくなる空間になるよう心掛けたとのこと。

 

最後にこれからやりたいことをお伺いすると、

 

いままでは自分たちが事業者さんを受け入れてきた側だったけど、今度はベトナムに行って自分たちが事業を作る側に回ってみたい。

 

と、予想の斜め上(!)を行く回答をもらいました。
これから淡路島から世界に羽ばたいていくシマトワークスから目が離せないですね!

 

シマトワークスhttps://shimatoworks.jp/
Workation Hub 紺屋町https://workation.life/hub/

この記事を書いた人

黒川香苗

黒川香苗

1984年岡山生まれ。大学卒業後、大阪の建材メーカーでデザイン開発を担当。退職後、夢だったゲストハウス開業に向け、生きた英語を学ぶため単身カナダへ。帰国後、開業に向けての準備をするうち、ひょんなことがきっかけで南あわじ市地域おこし協力隊に。卒隊後は淡路島に定住し、ADDress淡路島の大家兼フリーのデザイナーとして活動中。

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