この記事は、2022年8月6日に開催された「オンラインライブ相談会 突撃!!あわじ暮らしさん」の内容を抜粋して書き起こしたものになります。イベントの様子はFacebookのライブでアーカイブ配信されています。
第三回目のゲストは大阪府から家族で南あわじ市へ移住。洲本市の不動産会社「洲本信用不動産」に勤務しながら、アワフドにて、島外・島内のお客様に向け不動産情報を発信している糸山秀樹さん!「一般社団法人 兵庫県宅地建物取引業協会淡路支部」事業対策部長もなさっています。当日は洲本信用不動産の事務所にお伺いし、淡路島の家探しの現状にについてお伺いしました。
移住者であり島の不動産営業マン
まずはじめに糸山さん自身も移住者ということで移住のきっかけをお伺いすると。
平成20年に移住。当時は大阪で不動産営業をしていたが、自身の仕事のストレスでの体調不良や子供が大阪の空気に馴染めずアトピー・喘息がすごくて眠れない日々が続いていた。
「このままでは家族が壊れてしまう」
と思い、関西一円で家族がゆっくりできるような移住先を探すことに。その過程で、たまたま候補の一つだった淡路島に来てみると面白そうな場所だと感じました。そこから特に当てもなかったが仕事を辞め、島で住むための家探しをはじめました。山派というより海派だった糸山さん。南あわじ市阿万の海の近くの戸建賃貸を無事見つけて住み始めました。その後、ハローワークを介して島の不動産屋の仕事も見つかり淡路島生活がスタート。
住むのにおすすめのエリアは?
移住したはいいけど出て行った人のパターンとして、若いときはのどかな場所を求めて農村地域を選び住んでいたけど、年取って車がないと生活できなくなり家を売って出ていく人が多かったりする。だから居住地を選ぶときはいつまでここに住むのかよく考えて決めて欲しい。自身はファミリーだったので、子供が自転車でも移動しやすい平地が多く、のどかな雰囲気の残る「南あわじ市」を選んだ。子育て世代には「南あわじ市」をおすすめしたい。なかには農村エリアに住んでいたけど飽きてしまって、便利な洲本市中心部に引っ越す方もいますよ。
糸山さんのおすすめ居住地エリア
【淡路市】 利便性の高い場所:志筑、のどかな場所:長澤
【洲本市】 利便性の高い場所:洲本市中心部、のどかな場所:五色町鳥飼
【南あわじ市】 利便性の高い場所:国道沿い、のどかな場所:阿万
家探しのコツ
基本は、数多く物件を見ていただくことですね。不動産屋さんはHPを持っているのでそこを見ていただいたり。あとは、高齢の不動産屋さんだとHPを持ってないところもあるので、そういったお店に直接行ってみて、コミュニケーションを楽しみながら探してみるのもいいと思います。あとは淡路島の三市(淡路市・洲本市・南あわじ市)にはそれぞれ空き家バンクというものもあるので、そちらも見てみて下さい。
問い合わせはたくさんあるのですが、その方たちをフォロー出来ていないのが正直なところ。なので、HPをこまめにチェックしたり、電話での問合せやお店にきてもらうのがいいですね。タイミングが良ければ、まだ表に出ていない物件情報をお伝えさせてもらうことは出来る。いろいろ言いましたが、やはりHP見ての問い合わせが一番うれしいです(笑)
今は家がないないという話ばかり聞きますが、淡路島の人口は移住者が増えているとはいえ確実に減ってきています。なので島には空き家がいっぱいありますよ。僕らもたまにお客さんが見つけてきた空き家の仲介をすることもあって、所有者さんを見つけてきて交渉していると「ちょうど手放したいと思ってたんです」と言ってタイミングが合い、譲ってもらえたこともあります。不動産屋がこんなこと言うのもあれですが、空き家を自分で見つけて法務局で所有者を調べて手紙を送ってみるとか。そんな方法もあるんです。
二極化する不動産価格
淡路島はいま、不動産バブルという話も聞きますがどう思いますか?
そうですね。ここ最近入ってくるお金の桁が変わって来たなという実感はあります。ですが、高くなっているのは海の見える物件くらい。お金持ちの方が別荘用に購入されたり、法人で事業用に購入とか。その一方、売れない家は安くなっていたりします。なのでファミリー向けの住宅なんかはそんな値上がりしていない印象です。ですが、北の方、東浦エリアなんかは高くなっていますけどね。
最後にこれから盛り上がりそうなエリアについてお伺いしました。
淡路島って実は池が多いんですよね。海辺の地価は上がっていますが、池のそばは上がっていない。最近、池のそばにキャンプ場がオープンしたという話を聞いたりもしています。なので「池ビュー」に注目しています! 池の側でも道と水道が来てたら家は建てられます。事業用ではなく自宅とかであれば井戸を掘って水源を確保される方もいらっしゃいますよ。
「海」のイメージが強かった淡路島。最後に池のある暮らしを提案され、新しい気付きを持てたインタビューでした。「淡路島の湖畔でゆっくり暮らす」というのが次のトレンドになる日も近いかもしれませんね!
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