みなさんこんにちは、藤田祥子です。年に一度「暮らしの実験」と題した、一か月間の海外生活を夫婦でおくっています。暮らしているのはベトナムのニャチャンという街。2018年から始めたこの実験も、今年で3回目になります。
ニャチャンは細長いベトナムの南に位置していて、日本からの直行便はないので、ホーチミンやハノイから乗り継いで訪れることができます。ちょうどいまは初夏のようなカラッとした心地いい気候。
数キロにわたるビーチは、開発され毎年のようにニョキニョキと大きなビルが建っています。
ニャチャンにきて何をしているかというと、日常と非日常をいったりきたり。暮らしのテンポやリズムを、チューニングしている感じです。
私も旦那さんも、時間や場所にしばられる仕事ではないので、ついつい仕事の時間が大きくなりがちです。自宅に帰ったからと言ってOFFになるわけではなく、定時もないので思いついたらすぐやりたくなる。
好きでやっているのでそれでもいいのですが、息継ぎを忘れて泳ぎ続けてるみたいなことになってしまうんですよね。気づいたら苦しい!みたいな笑。
そこで始めたのがこの暮らしの実験。ちょっと暮らしの場所を変えてみると、散歩が楽しくなったり、ふたりでとる食事の時間が増えたり。非日常と日常をいったりきたりしながら、心地いい暮らしのテンポを探ることができるんですよね。
これって淡路島でもやろうと思えばできるんですけど、暮らしの拠点だとなかなかできなくなるんですよね、不思議と。
こちらに来ることで、ちょっとすっきり物事を考えられたり、淡路島に帰った時に“こんな素敵なところあったんだ”とまた島のよさに気づくことができたり。
「海外で一カ月暮らしている」というとすごく大したことをしているみたいに聞こえますが、お金も極力かけてないし、なんだったら日本にいるときより呑み代もかかってません笑。
暮らしの実験によって、すんごい劇的な変化があるわけではありません。でも、私たちにとってなくてはならないリズムになりつつあるのは確かです。
自分たちらしく、心地よく、どんな生き方が楽しいだろう。その塩梅って人それぞれです。正解なんてないので、自分たちで探っていく。それが“暮らしの実験”なのかなぁと3年目の今は思います。