こんにちは、梨花です。
季節の変わり目、みなさん、いかがお過ごしですか?
新型肺炎ウイルス感染の心配がなくなったわけではありませんが、緊急事態宣言の解除でやっと学校に行けるようになった子どもたちにとっては喜びもひとしおといったところでしょうか。
今回は陳洋平さんご一家の「その後」のお話を聞きに洲本市本町に向かいました。
昔ながらの商店街や住宅の多い一角で陳さんの笑顔を見つけました。
伺ったのは引っ越し間もないご一家の新居です。
高速バスセンターや市役所、郵便局にも近く、便利この上ない場所に位置する賃貸の一軒家ですが、この家を紹介してくれたのは地元の知り合いだといいます。
他に気になった数件についてもご夫妻の友人からの情報だったということで、移住当時からこの地域のマンションに住み、地元のネットワークを広げてきたからこそ手にした情報だったのかもしれません。
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移住から10年目、御一家のあわじ暮らしについて聞いてみましょう。
9年前に洋平さん(39才)が赴任した淡路島唯一の私立学校が、学校法人柳学園・蒼開中学校高等学校と校名を変更したのが2年前。
当初から社会科教諭として、またサッカー部の顧問として活躍してきましたが、蒼開高校が設立されたのを機にアスリート進学コースのコース長となりました。
現在40名の高校生がサッカー部に所属し、陳監督の指導のもと練習に励んでいます。
そんな蒼開高校サッカー部がこの2月、兵庫県大会新人戦において快挙を成し遂げました。
滝川第二高校などの強豪校を破り準優勝を勝ち取ったのです。
同校のみならず淡路島勢としても35年ぶりの快挙とあって、洋平さんにとっては10年に近い指導の成果ともいえます。
さぞかし嬉しく誇らしいことだったでしょう。
それでも全てを自分の貢献とするのではなく、「選手の保護者やOB、先生方だけでなく、淡路島の他校の選手などたくさんの人が応援してくれる感動的な光景でした」と当日の試合を振り返ります。
「淡路島でワンチーム」と感じる決勝だったこと、最後まで戦う姿勢を見せてくれたと選手たちのことも熱く語ってくれます。ところが、新型コロナウイルスの拡大により、緊急事態宣言の解除まで実に2カ月の休校で、通学もクラブ活動もできませんでした。
残念なことに5月に予定されていた高校総体の中止は、兵庫県の代表選手でもある韓国人留学生をはじめ3年生の選手たちにとっては大変衝撃的なことでした。
「それでも、絶望することなく冷静に事態を受け止めてくれた彼らを誇りに思う。」と洋平さんは言います。
6月からはやっと本格的に登校し、授業を受け、放課後には仲間とサッカーの練習に取り組むことができるようになりました。
4月に運よく来日できた4人の台湾人留学生も加わり、ますます力強いチームになりそうです。
淡路島内外出身の日本人選手らにとっても自然な形での交流を通して国際感覚を養うよい機会になることでしょう。
また、サッカーで淡路を盛り上げていきたいという洋平さんが指導を続けるSOUKAIサッカースクールに加え、中学生チームSCフエゴセリオも新たに立ち上げます。
活躍の幅はとどまることを知りません。移住時には小さかった息子さんも、この春お父さんの勤務先で中学校に入学しました。
新しい友達も増え楽しい学校生活になることでしょう。
そんな二人を応援する朱里さんもあわじ暮らしがすっかりお気に入りです。
「淡路島は広々していて、ゆったりとした空気感が好き。」と笑顔を見せます。
その気さくで明るい性格でお友達の輪を広げているようです。
新居では念願のピアノ教室を開くとのこと、楽しみですね。
ステキな陳さん一家の5年後、10年後・・・さらに期待が膨らみます。
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