移住者ブログ

淡路島の水事情

みなさんこんにちは、紡ぎ屋の藤本沙紀です!
最近はGO TOキャンペーンの影響か、平日でもたくさんの観光客で賑わう淡路島です。秋の日差しが温かく、観光にはいちばんいい季節かもしれませんね~。紅葉もぼちぼちはじまってます。

さて、相変わらずたくさんの移住相談を受けているあわじ暮らし総合相談窓口ですが、今日は中古物件や土地探しをされている方を中心に「知らなかった!」というお声が多い、淡路島の水事情についてお話したいと思います。

実はわたしも淡路島に移住して最初に驚いたのが、水道代の高さでした。東京に住んでいたころは2ヶ月に一度だった水道代の請求が、淡路島では月に1回になり、わたしの肌感覚ですが金額も2倍になりました。

なぜ淡路島の水道代が高いのか?それは、昔から雨が少なく温暖だった淡路島の気候にありました。旦那に話を聞くと、小さい頃は断水や制限されることも多く、そのたびに近くの湧水を汲みに行っていたそうです。それほどまでに水不足が続いていた淡路島ですが、1998年の明石海峡大橋開通以降、本土導水が行われるようになりました。現在は兵庫県にある神出浄水場から明石海峡大橋に設置された2本の送水管を通って、各家庭に供給されています。

 そこで!!注意してほしいのが、こうした水の安定供給の歴史が浅い淡路島では、場所によっては上下水道が通っていない土地や物件(汲み取り式トイレ)も多々あるということ。そのため物件探しの際は「上下水道がきちんと通っているか」の確認をおすすめしています!

ちなみに水不足に悩んできた淡路島ではありますが、その分、ため池の数が日本でいちばん多い場所でもあるんです。その数2万3千面。兵庫県で4万3千あるとされているうちの、半数以上が淡路島に密集しているんです!大きな河川が少なく、昔から農村地帯だった淡路島では、畑にため池の水を利用していました。

車でちょっと走ると、こうしたため池がたくさんあります。しかしこのため池、大雨や台風など、雨量が多いと水が溢れかえる危険性があるので、住まい探しの際は、物件の近くにため池がないか、チェックすることをおすすめしています!ちなみに旦那の実家近くには小さな川があるのですが、大きな台風が直撃すると氾濫し、そのたびに道路が浸水しています。そのため地域の住人は、大きな台風がくるとわかると事前に車を安全な場所へ避難させています。(過去には車が浸かるほど浸水したことがあったそう)ハザードマップは各市のHPにも掲載されているので、あわせて確認しておくといいかもしれません。

 

ここからは余談になりますが、淡路島ではミネラルが豊富な湧水も充実しています。薬師の水や大師の水など、地元民も汲みに行く人気の湧水スポットがいくつかありますが、わたしもこの夏、義母に教えてもらい湧水デビューしました✨

安乎町の古宮地区にある「示現水」です。わたしの家からも近くなので、教えてもらってからはずっと利用させてもらっています。今年の夏は特に暑かったので、家の水道からは水ではなくよくお湯が出ていたのですが(笑)、初めて触れるキンキンに冷えた湧水の冷たさに最初は感動しました。お義母さんいわく「これでお茶をたくと口当たりがまろやかで美味しい」とのこと。以来、ちょっとした節約もかねて、お味噌汁やご飯、お茶を焚くときは示現水の水を利用しています。(確かにまろやかでおいしいです!)近場にこうした湧水があるのは田舎暮らしならではですよね。自然の恵みに感謝…💓

 

ということで、今回は淡路島の水事情をお伝えしました!ぜひ移住の際に、お役立てくださいませ~♪

 

 

この記事を書いた人

藤本 沙紀

藤本 沙紀

2017年3月、東京から淡路島へと移住し「紡ぎ屋」の屋号でフリーライター・制作ディレクターとして活動中。2020年に島の男性と結婚し、2022年に第一子を出産。島で子育てをしながら、webメディアのライティングを中心に、イベントPRや観光情報誌などで淡路島の魅力を発信している。制作実績には県民局から受託した淡路島の「移住促進パンフレット」、「支援メニュー早読み表」、洲本市から受託した「洲本市移住BOOK」などがある。 https://tsumugiya.site/

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