近年盛り上がりつつある、南あわじの丸山エリア
淡路島の丸山って場所をご存知ですか?
南あわじ市の南の方にある漁業が盛んな地区で、魚彩館という海産物直売所や、丸山海釣り公園、家族経営の民宿などがポツポツとある小さな港町です。数年前までは、一部の釣り好きだけが訪れる穴場スポットだった丸山ですが、近年はUターンの方が飲食店をオープンさせたり、貸別荘が出来たりと、少しずつ盛り上がっている気がする!?エリア。
そんな丸山を盛り上げようと若手漁師さんたちが立ち上げたのが「淡路島まるやま水族館」というイベント。私は友達のインスタでこのイベントのことを知りました。開催が迫るにつれ、町でイベントのポスターを見る機会も増えてきて、魚が好きな娘と遊びに行こうとワクワクしていました。(私も水族館が大好き)
なんだけれども、当日の天気はあいにくの雨。。。まあせっかく行く予定にしてたし、公式インスタでも開催するとのPOSTがあったので、少し不安な気持ちはあったものの、会場に向かうと。。。
いやいや、大渋滞やんっ。丸山がこんな渋滞してるの、たぶん初めてじゃない!?(汗)雨なのにこの人の多さ、雨じゃなかったらどうなっていたのかと思うと、ちょっとゾッとする。
目の前で魚が捌かれるのを見た娘の反応は。。
正午過ぎに会場に着くと、目玉の水族館は大行列。キッチンカーや屋台も大行列。
お腹減ったし、まあとりあえず腹ごしらえかあ〜と思っていたら、娘は「釣り堀」がしたい!と駄々をこね出し「釣り堀」の列に並ぶことに。まあ、こういう時に抗って機嫌を損ねるとあとあと面倒なので黙ってしたがう、私(泣)
30人くらい並んでいたけど、思ってたよりサクサク進み、私たちの順番に。餌をつけて釣るのかな〜と思ってたら、まさかの棒に針がついてるだけの釣り竿を渡される。でも、ちびっこたちも難なく釣り上げていたし、簡単かなと思ったけど、これがまた結構難しい。口というより、エラとかに引っ掛けて釣り上げるイメージ。でもなんとか、娘も私も獲物をGET。釣った魚はその場で捌いて食べられるとのことで、さっそく目の前で捌いてもらうことに。そうすると娘が急に、
めっちゃギャン泣き!
えええ、魚釣り楽しんでたやんっ。なんで!って思って話を聞くと「釣ったあと、海に返してあげたかった〜。なんで殺したん!」って涙いっぱいの目で一生懸命伝えてくれた。ああ、そうか、生きてる魚を捌くのを初めて見たからショックだったのかあ、と反省。「せっかく死んでくれたんだから、ちゃんと残さず食べてあげよう」と言ってぎゅっと抱きしめるとなんとか落ち着いてくれて、そのあとは「美味しい」と言いながら残さず食べてくれました。
自分にとって普通でも、子供にとっては初めて。
生産地が近い島だからこその思わぬ食育の機会に、自分も「命をいただくことの尊さ」を再認識。昔、切り身でしか魚を見たことない子供は、切り身が泳いでいると思ってるみたいな話を聞いたことがあったけど、せっかく島に住んでいるんだから色々な食の生産現場に子供と行ってみたいなと思った瞬間でした。
子供ってほんとにクリエイティブ
14時すぎ、相変わらず、水族館は大行列。キッチンカーや屋台も売り切れてたり、大行列だったり。もう、お祭りはいいかなと思って、海辺を散歩していると。
会場横の小さな海岸は、子供たちがいっぱい。寒い西風が吹くなか、海に向かって石を投げて水切り遊びをしたり、蟹やヤドカリを探して遊んでいる。すぐ帰るつもりだったけど、久しぶりの海に大興奮の娘。大人になった私は、寒い海に一ミリもテンションが上がらないけど、子供には最高の遊び場なのだろうか。娘は「宝物を見つけた〜、ママにあげる!」と言ってたくさんのシーグラスをくれた。
あー、なんかめっちゃキラキラしてる。何もないように見える冬の海にもたくさんの遊びを見つけてくる子供の感性ってすごいな、大事にしなきゃいけないなと、子供にたくさん教えてもらう1日でした。
島の子育て。島には何もないようで大切なものが沢山あるのかも。