移住者ブログ

淡路島での子育てリアルトーク

この記事は、2022年10月1日に開催された「オンラインライブ相談会 突撃!!あわじ暮らしさん」の内容を抜粋して書き起こしたものになります。イベントの様子はFacebookのライブでアーカイブ配信されています。その他、音声のみで楽しみたい方はポッドキャスト配信プラットフォーム「Anchor」にもアップロードしていますのでこちらもあわせてどうぞ。

 

 第七回目のゲストは、このあわじ暮らし総合相談窓口の「移住者ブログ」でも淡路島の暮らしについて執筆されているブログ仲間の岡本佳代(おかもとかよ)さん。大分県出身で2020年10月に横浜から淡路島に移住した岡本さんは、子育てをしながら島で観光関係の仕事に携わっているワーキングマザーです。当日は「淡路島での子育て」をテーマにお話いただきました。

 

コロナで少し早まった移住計画

 淡路島に来る前は横浜に住んでいた岡本家。旦那さんが淡路島出身だったこともあり、年に一度は家族揃って島に帰省していた。そんな岡本さん、子供が物心つくまでには島に来て子育てしたいなと思っていたそう。小学校の早いうちには。。。と思っていた計画が、コロナ禍で人混みを避けたい思いと重なり加速、いつかはと思っていた計画を前倒しし本格的に移住に向けて動きはじめた。家探し、義理の親へのあいさつ、仕事の面接などのために5回ほど横浜との行き来を繰り返したが、割とスムーズに事が運んでいき、2020年の10月に淡路島移住を果たします。 

 

 ー移住後はすぐに島に溶け込めた感じでしたか?

 淡路島には12年前に結婚してそれから年に一度は帰って来ていたので、全く知らない土地ではなかった。だけど、やっぱり横浜と比べてしまうと人の多さとか喋り方の違いとかに半年くらい慣れない感じでしたね。子供も少し物心ついていたこともあって横浜を離れて少し寂しそうでした。私自身、いろいろな場所を点々とした経験もあったので、新しい土地にすぐに馴染めないのは分かっていました。馴染むために心がけたことと言えば、せっかく子供がいるし、子供を通して地域と繋がろうと思ったことですかね。積極的に「子供の友達のお母さん」や「子供の通っている幼稚園の先生」などとお話しするようにしていました。大人だけのつながりだと、職場の中だけとかになりがちで、あまり広がりもないのかなと思います。

 

横浜と淡路島の子育ての違い

 都市部にいるときはお出かけするところも沢山あったし、人も多いのでお友達の数も多くにぎやかな感じでした。その反面、息子が知らない人について行ったりするので気をつけないといけない、知らないところに行くと迷子にもなりやすい、子供の見守りに割と神経を使っていたかな。お店で買い物をするときにも人混みの中で並ばなければいけない、だけど子連れだと難しかったりする。そういう些細な事の積み重ねで疲れていた気がします。子供に寛容な人ばかりではないので、電車の中で泣き叫んで注意されたりですとか、そういうこともありました。

 

 淡路島はそこまで人がいないので、のんびり子育てできるようになりましたね。近所のおじいちゃん、おばあちゃんは息子のことを「かわいい!かわいい!」って言って可愛がってくれています。

 

子連れで遊べるおすすめの場所

 島には一般的な公園、いわゆる児童公園が少ないですよね、ほんと数えられるくらいしかない。でも、淡路島ならではのおすすめはやっぱり夏の海水浴場ですね! 横浜は、海は近いけど海水浴場は遠かった。「泳ぐ」ってなると湘南や藤沢の方まで行っていました。そういう点で言うと、洲本だったら大浜海岸まで自転車で行けるので、すごく便利だなと思います。基本大浜に行きますが、たまに気分転換で阿万海水浴場や浦県民ビーチなんかにも行きますよ。海ってお金もかからないし、子供も疲れてぐっすり寝てくれるしとってもいいですよね!

 

淡路島では貴重な児童公園(塩屋緑地公園)
街中から近く遊歩道もあって散歩しやすい大浜海岸

 

 あと、アクティビティー的におすすめなのは登山。近所だと洲本の三熊山に登ったりしています。まだ8歳なので、お弁当作って山に登るだけでちょっとしたイベントになります(笑)一度山に登ってみたら「楽しかった〜」って言っていたので、「じゃあ他の山も登ってみる?」って感じで誘ってみています。子供本人からのリクエストで南あわじの諭鶴羽山にも登りましたよ。

 

 

街中から気軽に登れる三熊山、てっぺんには洲本城

 

 横浜時代は、内陸の平野部(ベッドタウン)に住んでいたのでなかなか自然体験が出来る場所がなかった。だから、自然の多い淡路島の環境はありがたいです。ですが、雨の日に遊べる場所が少ないので、困っていますね。雨の日は図書館に本を借りに行くとか、洲本のS BRICKに遊びに行くくらいしか選択肢がない感じです。

 

屋内で遊べるキッズスペースがありがたいSBRICK(Sブリック)

 

島に来て子供らしくなった息子

 ー自然体験が増えてお子さんに変化などありましたか?

 子供が成長したのもあると思いますが、島に来てからのんびりになった気がします。横浜にいた頃はなんだかせかせかしていた気がします。お話の内容も子供らしくなったというか、純粋な感じになったとは思います。横浜時代はもっと大人びた子供だったような気がする。 

 

 ー確かに!子供の興味をそそる自然もすぐ近くにあっていいですよね?

 そうですね。虫ひとつにしても横浜時代は、興味を持って図鑑で虫を調べたりしていて「この虫ってどこにいるの?」って聞かれても「いない」としか答えられなかった。だけど淡路島にはたくさんの種類の虫がいたりするから「こんな虫いたの!」って言って図鑑と照らし合わせて見て楽しんでいます。さらに、近所のお友達といろんな虫を交換したりしている(!)友達が大きなカマキリを見つけてきて「卵産んだから育ててみてよ!」と言ってカマキリの卵をもらって来たこともあります。今までは作られた自然しかなかった世界で生きてきたのが、自然がいっぱいの場所に来て自分なりの楽しみ方を見つけているみたいで嬉しい。(Fin)

 

 私も同じワーママということで、イベントだということをすっかり忘れて(笑)楽しくトークさせていただきました。コロナで保育園のイベントも少なく同世代ママと会う機会もほぼいない状態だったので、先輩ママさんに淡路島の子育て事情を聞くことが出来て大変勉強になりました。ぜひ大盛り上がりした配信も覗いてみて下さいね!

この記事を書いた人

黒川香苗

黒川香苗

1984年岡山生まれ。大学卒業後、大阪の建材メーカーでデザイン開発を担当。退職後、夢だったゲストハウス開業に向け、生きた英語を学ぶため単身カナダへ。帰国後、開業に向けての準備をするうち、ひょんなことがきっかけで南あわじ市地域おこし協力隊に。卒隊後は淡路島に定住し、ADDress淡路島の大家兼フリーのデザイナーとして活動中。

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