この記事は、2022年9月3日に開催された「オンラインライブ相談会 突撃!!あわじ暮らしさん」の内容を抜粋して書き起こしたものになります。イベントの様子はFacebookのライブでアーカイブ配信されています。の他、音声のみで楽しみたい方はポッドキャスト配信プラットフォーム「Anchor」にもアップロードしていますのでこちらもあわせてどうぞ。
第四回目のゲストは、2021年2月に岡山県岡山市から南あわじ市へ移住し、DIYユーチューバーとして活動している上岡夫婦(上岡武蔵さん・萌楓さん)です。夫婦で脱サラし、素敵な家を自分たちで作りたいという夢を叶えるために空き家バンクで古民家を購入し、夫婦でリノベーションしながら生活している様子をYouTube「かみおか夫婦~島移住DIYlife~」(https://www.youtube.com/c/kamiokafufu)にて発信中。当日は古民家DIYをテーマにお話を伺いました。
きっかけは一本のYouTube動画
もともとは新築の家が大好きだった二人。たまたまYouTubeで築100年の古民家をDIYリノベーションする動画を見つけます。その動画をきっかけに古民家DIYに強く魅かれていった武蔵さんは、萌楓さんに一緒にやってみないかと説得を始めました。古民家があまり好きではなかった萌楓さんはあまり乗り気ではなかったそうですが、「古民家でも新築っぽい雰囲気にリノベーション出来るよ!」「予算的にも新築より安くできるんじゃない?」などと武蔵さんの説得は一か月くらい続き、徐々に古民家DIYをしてみてもいいかなと気持ちが傾いていきました。
当時、萌楓さんは勤めていた会社を辞める予定にしていて、次に何をしようか決めていた訳ではなかった。この説得を機に今後の暮らしを真剣に考えるようになった上岡夫婦。そんなこんなで武蔵さんも仕事を退職し、二人で「好きな場所で素敵な家を自分たちで作る」という夢を叶えるための一歩を踏み出すことになりました。
海の近い暮らしがしたくて淡路島に
さっそく条件にあう古民家探しをスタート。当時住んでいた岡山市内から探し始めましたがなかなか条件にあう家が見つからず、岡山の田舎の方にも内見に行きました。その時ふと、
「どうせ田舎に行くなら好きなところに行けばいいんじゃないか」
と思ったそう。あと、岡山の古民家は山にあることが多く海の近くにはあまりなかった。漠然ときれいな海の側に住んでみたいという憧れがあった二人は、島暮らしがいいんじゃないかと思い、瀬戸内の島々を中心に移住地探しを始めます。香川県の小豆島や愛媛県の大三島や大島などを見に行ってみたが、島は交通の便が悪く、小さな島は住みにくそうだという印象だった。田舎暮らしが好きなわけではなく、海の近くに住みたかっただけという二人には、南北が橋で繋がっていて神戸などの大都市にもアクセスのよい淡路島が魅力的に映った模様。島内にはショッピングセンターやDIY資材の揃うホームセンターもあり、生活で困ることはないそうです。
YouTubeを見ていたらユーチューバーになりたくなった
なぜ、YouTubeを始めようと思ったのかをお伺いすると。
YouTubeでDIYをいろいろ見てきているうち、自分たちも動画を発信してみたいなという気持ちが芽生えた。家も作りたいし、どうせやるなら発信までしてみたい。DIYで素敵な家を作るのと同時に動画配信までやるというのは最初から決めていました。動画を見ながらDIYの仕方と動画の作り方の両方とも勉強していました。自分たちは本当に素人なので、「こんな自分たちでもDIY出来るよ!」ということを発信したい。動画は過去の自分たちに向けてじゃないですけど、そんな感じで作っています。
発信をはじめて変わったことといえば、いままでは二人とも会社に勤めていたので、そこに仕事があって役割があるのが当たり前でしたが、いまは自分たちで何をやるか・いつやるか・どういう流れでやるかっていうのを全部決めなくてはいけない。それは難しい部分もあります。私たちは基本のんびり屋なので、たぶんYouTubeをやっていなかったらここまで頑張れていなかったと思う。一週間に一本、動画を上げていこうということだけ決めていて、その目標に向けて作業をしています。動画を見てくれている人がいるからこそ、DIYが進んでいっているのかなと思う。配信を始める前は、YouTubeがここまで自分たちの生活の中心になるとは思ってもみなかった。
たまたま条件にあう家があったから住むことになった福良の街。ご近所の方とはいい距離感でご近所づきあいが出来ているそう。ほんとにいい人ばかりで、お野菜のおすそ分けをもらったりもしています。島の同世代の知り合いも少しづつ増え、SNSを通じて淡路島に移住したい人とも繋がれているそうです。
YouTubeで古民家再生の魅力を発信する上岡夫婦は、インターネットを通して淡路島にいながら日本全国のDIYファンと繋がっていました。くじけそうな時も応援してくれる人たちと共に歩んでいる姿が素敵だなと思ったインタビューでした。